2階の改装 ~part1~

=打合せ=

木造2階建てで、築50年以上の純和風住宅。
敷地内には池のある広いお庭と車庫兼離れの建物があり、
敷地的にはすごく広いのでゆったりとした佇まいに見えるお宅です。

10年ほど前に水回りを中心に1階をリフォームしましたが
2階にご家族が移住するということで2階のリフォームを計画されていました。

● 現場下見

築50年以上もの木造住宅となると
多くは長い年月により家自体も変形しますが
それに加えて地盤の変形などで全体的に
水平・垂直・直線・平面がガタガタしてきます。

しかし、このお宅は
2階部分を下屋が取り囲むような造り(ピラミッド型)
になっているためか、あまり狂い・歪みがありませんでした。

ただ、2間(3.6m)飛ばしや1間半(2.7m)飛ばしの鴨居は
襖が動かないほど詰まっていました。
要は鴨居が下がっている状態です。

● ヒアリング

お客様のご希望

>きれいにしてほしい
>ゆったりできる空間
>窓が大きすぎる
>2階から下屋に出る場所を確保
 (大雪の時に下屋の雪下ろしに出るため)
>2階で仕事もできるような計画
>書棚は丈夫な造り付け
>物が多いので収納も多く
>現在ある家財等の移動・撤去・処分
>部分的に雨漏りがあるので屋根の点検・修理

=プランニング=

● 鳥瞰図・パース図

何度か打合せを繰り返す中で
少しずつ間取りや仕様をまとめていきます。

と言っても
2階のリフォームなので
好きなように柱を抜いて壁を作るわけにいきませんし

2階の場合は、1階の間取りや丈夫な梁との関係も
考慮しないといけません。

総合的な事を考慮しながらプランを絞っていきました。

プランの説明は主に上図のような鳥瞰図を用いたり
部屋のイメージをもってもらうため
下図のようなパース図を用いました。

イメージですので家具や家電・照明器具は参考となります
基本、カーテン類は最終段階まで未定です。
実際に窓が付いて部屋の雰囲気が出来てこないと
お客様も判断に困ると思うので。

● プランニングボード

建具や照明・コンセント・換気扇・エアコンなどの意匠に関わる建材・既製品の配置をプランニングボードで

1平面図に対してできるだけ情報を貼り付けます。

照明は照明のプランボード
建具は建具のプランボード
設備は設備のプランボードと
別々のボードにするところもありますが
全体的な配置の関係が分かりやすく
お客様も一目で全体の配置箇所が分かりやすいと思うのでこうしています。

 

巧みな訪問営業に戸惑うお客様

昨年10月の台風と今年の大雪の影響で屋根や雨樋・外壁の修繕が非常に多く、一時は職人さんの確保すらままならない状況で、お客様には大変お待たせしてご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

そんな中、「うちは慌てなくてもいいよ!もっと大変な所先にしてあげて。」と気遣っていただいた昔好のお客様もおられて、人の温かみを実感する昨今でありました。

ありがとうございました。

話はガラっと変わってしまうのですが、
ごく最近、身近なお客様から一本の電話が入りました。

お客様:「もしもし、マルセイ住宅産業さんですか?私、○○町の○○ですが、先日突然、塗装の訪問営業の方から、

{そろそろ板金屋根の塗り替えをされた方が良いのではないでしょうか?大雪の後ですから塗装が傷んでいるお宅が多いんですよ}

と、見積りだけでも。。。ということだったので見積りを持ってきたんだけど、この金額、本当にこんなにかかるのかなー?○○株式会社って知ってる?」

私:「知ってますよ。ちっとも変な会社さんではないと思いますよ。」

お客様:「んでね、その営業の方に言ったんですよ。
うちはいつも他から(他の会社)も見積り採るんだけど、いいかい?って聞いたら、いいですよ。って言うから、是非マルセイさんにも見積り出してもらいたいのですよ?」

私:「いいですよ。分かりました~。」

そして後日、見積りをするための下見に行きましたが、
それほど塗装が傷んでいる風はありませんでした。

しかし、お客様のご要望なので見積りを作って、その書類の最後にこのように書いたのです。

【 お見積り作成しましたのでご確認ください。
そして、そもそも塗り替えをする必要があるかどうかも含めてご検討いただければ、と思います。
一つの判断材料として塗装の塗り替えは10年ほどを目安に考えられてはいかがでしょうか? 】

そしたら翌日電話があり、

お客様:「よく考えたら、屋根塗り替えなんかよりもっとせなアカン事あったわ!
あれ塗り替えてからそれほど経ってないし。。。よく見たらそんな傷んでないし。。。お手数かけて申し訳ないね。」

というご回答でした。

こういったことが巷ではよくあることなのかどうか?
当然業者が業者(私の)の家に訪問営業をしに来ることは無いので私は知る由もありませんが、傷んでそうな時期に「お宅の傷んでますよ。」と言われると、信じ込んでしまうかもしれませんね。

私も常々、工事のプランをする上で

「そもそもこの工事は何の目的で、何の必要性があってお金をかけてするのか?」

と、根本的な所へ再確認しながらプランを考えるよう心がけています。