当たり前だと思っていたこと?

かれこれ建築の世界に浸っていると

ちょっとした専門的な技術や知識が

当たり前になってしまっていることに気が付く時があります。

ビス穴がバカになった丁番

「トイレの壁収納(ペーパー収納)の扉の兆番が外れるから見てほしい。
娘が何度か頑張ってネジを締め付けるんだけど、ネジ穴がバカになっててネジがすぐ抜けてしまう」

ということでした。

何度も自分で留め付けにチャレンジしたけれども失敗したようです。

知ってて当然と思ってた

これを解決するのはとても簡単なんです

恐らく建築に携わる人なら当然知っているべき解決方法なんですよ。

普通の割りばしの先端を画像のようにカッターか何かで尖らせ、先端にボンドを付けてネジ穴に突っ込み、金づちで叩き込んで、わくのツラできれいに切り、枠とフラットにします。ビス穴一個に対し1~2分で、できちゃいます。

この『埋め木をする』ということが、私には当たり前のことでも一般の方には思いも付かないことだったかもしれない。

知ってるか?知らないか?の違い

専門的な知識があれば一発で治せるものも

それがないと延々と失敗を繰り返し続けてしまいます。

それはプロの世界では重要なことだと思います。

こういった知識や技術や感性が盛り沢山に詰め込まれているのがモノづくりだと思います。

外壁浮いてませんか?

メンテナンスの良い外壁材なんだけど・・・

建物の外壁材にはいろんな物がありますが
その中でも角波鋼板(角波トタン)は昔から住宅や社屋・店舗・倉庫と多くの建物に利用されいます。

 この角波トタンは釘を正面の溝(凹んだ筋)の所に打つので、よく見ると釘の頭は見えています。(釘が見えないように留める工法もあります)
 なので貼りやすく、後から部分的に張り替えたりする、メンテナンスのし易い外壁材として重宝しているんです。

部分貼替えの一例ですが上の写真の通り色が変わっているのは張り替えた部分になります。

角波トタンは鉄板ですので当然、凹んだり傷ついたりします。その時に一枚だけ替えられるのは便利ですよ。
 写真のように古いものと新しい物では同じ色番でも変わってしまいますが、このように傷ついたり凹んだりして痛んだ部分を1枚だけ張り替えることができる外壁材です。

角波トタンの釘が浮いてくる

 ところがこの角波トタン。
 釘がポコポコと浮いているのを見たことはありませんか?
 その程度に差はありますが、釘が浮いていることは頻繁に起こること。と認識しておいた方が良いと思います。
 職人さんの腕の良し悪しではないですからご安心くださいね。

 なぜ釘だけ浮いてくるのか?の理由もいろいろあると思いますが

その① 下地の木材(木桟)が乾燥し、釘穴が広がって抜けやすくなる。
その② 鉄板に響く微妙な振動が釘抜き作用を引き起こす。
その③ 日当たりの加減で角波トタン自体が伸縮し、釘を上下左右にこじる。

 これらが作用して時間をかけて浮いてくるのだと思います。

 ただ、これらの作用が起こるまでに鉄板釘が錆びて下地と一体化してたり、たまたま硬い木の部分に刺さっていたりすると頑強に止まっていることも考えられます。

釘の浮いた外壁に外力が加わると剥がれる可能性も

 こうやって釘が浮いてしまったところへ、強い風や地震の揺れ等が起こると、次は外壁自体が浮いてくる場合があります。

 画像を見ていただくと窓開口の左側に2本の黒い縦筋がありますが、これが角波トタンが剥がれて浮いている状態。

 これはまだ剥がれているだけで、捲れているわけではないので無傷の状態です。
 捲れてしまうとこの角波トタンはたちまち風に煽られ折れてしまうか、完全に剥がれて落ちるか倒れるか飛んでしまうか?でそのまま復元は難しくなり、被害はおおきくなってしまうことでしょう。

最悪の事態を懸念した依頼者様から
「2階の壁ではしごもかからんけど、何とかならんかの?」と相談をいただきました。

足場をするかしないか?しないでできるのか?

結論を言ってしまうと、この時は

>> 足場を組まず、スカイマスターで高い所まで上げてもらって壁全体を増し止めしました。増し止めはトタン釘に加えてステンレスのネジを使用しました。<<

このスカイマスターを使うには、建物の際まで重機が寄せれるか?や、金額・工事期間などの条件をしっかり検討して判断する必要があります。「施工面積や付随する工事のこと考えると、やっぱ足場組んだ方が良かったわ~」とならないように気を付けたいですね。

外壁その他をチェックしてみては?

 今回のご依頼いただいたケースは、外から見ても明らかに壁が浮いて隙間が見えていたのでタイミングよくたいおうできましたが、ほとんど多くは釘が浮いているだけで、一目見ただけでは分かりづらいでしょうね。
 壁材を押してみたら実は釘の頭が数ミリ浮いているという分かりづらい状態がほとんどだと思いますので、注意してチェックしてみてください。

 また、壁だけではなく。
 お父さんが日曜大工で一生懸命貼ったビニール製の波板もそう。
 昨年の雪が落ちて割れてペラペラしていると、これから天候が荒れるシーズンに入ってきますので、これもまたチェックしてみてはいかがでしょうか? 
 ご自分で治すのはちょっと危険かな・・・?
 面倒だな・・・?というときは遠慮なくマルセイ住宅にご相談ください!

床下換気にご注意

福井県は湿度の多い地域

暑いですね~。
福井は海風で湿度も高いので浴室で呼吸しているような感覚の時があります。
風のない時は特にしんどいですよね。

住まいも同じで高温多湿で空気の流れが無いのは家に異常をきたす原因にもなります。
こういう時は『カビやシロアリ』の繁殖も活発なので、こういったのがジリジリと住まいの劣化を進めてしまうので注意が必要な場合があります。

床へのダメージ

近頃特にトラブルが多いのは床下ですね。
夏場の床下は本来、ひんやりと涼しいイメージなんですが最近の高温多湿ぶりは地面を温める威力がすごくて、酷い時はエアコンのかかった部屋の床板の裏側がベタベタに結露することもあるほどです。
それがどう影響するか?

床板が薄い板を張り合わせた「合板」である場合は、湿気で濡れて乾き濡れて乾き。を繰り返すことで、接着材の効果も薄れ張り合わせた板がバラバラになってしまいます。

縁甲板の表層が剥がれている状態


合板がバラバラになる程度ならまだ良くて、シロアリや不朽となってくると床を支える構造にも影響が出てしまいます。つまり修理が大きく広範囲になってしまうということですね。

そうなる遥か前にご自宅でできることはやっておきましょう。

床下の通気

稀に「虫がはいるから」とか「蛇が入る」とせっかくの床下の換気口(孔)を板か何かで塞いでしまうお宅がありますが、床下の通気・換気を止めてしまい、湿気の逃げ場をふさいでしまうことにもなりますのでご注意ください。

近頃の住宅は換気口(孔)が無いタイプもありますし、布基礎ではない束石が基礎なんていう造りのタイプもあり、全てが換気口があるとは限りませんが、床下の通気は一度気にしてみるとよいかもしれません。

そろそろ雪も終わり?

今期の雪の特徴と家屋被害について

昨年末から「10年に一度の大寒波到来!」と騒がれていて、実際年末にどんどん降りましたからかなり用心されてきたと思います。

1月の下旬にそれこそ10年に1度かもしれない寒波がやってきました。
この時は結構、水道管の破裂や循環パイプの中で凍った氷が異物が詰まったと判断されてエラーを起こす等の問題が起こりました。
循環パイプが凍るってことはあまりないそうですが、それだけの寒さだったということでしょう。

落雪で雨どいが壊れた
落雪でテラス屋根が割れた

さらに、屋根の雪の凍り方も結構きつかったように思います。
なのでその氷の塊が落ちて被害が出るケースも散見されました。

ただ。氷といえど落ちてくればまるで石ですから、人に被害が出なかったことはむしろ良かったのではないでしょうか。

ともかく雪が積もったときや冷えて凍るときは足元も注意が必要ですが、屋根からの落下物にもご注意ください。近頃のお子様は昔もみたいな大きな氷柱(ツララ)を知らないと思いますので、教えてあげると良いと思います。

また、こういった落雪で建物に被害が出た場合でも火災保険の補償の対象になるケースがあります。

マルセイ住宅ではその申請に必要になるお見積りや写真などの資料作成から工事までサポートさせていただいておりますので、雪が溶けてどこか不具合ありましたらお声かけください

関東の方では暖かい日があるようなので、そろそろこっちも暖かくなってほしいですね

暴風・豪雪に備える

屋根を確認してみてください

毎年9月~10月にかけて台風や雷・突風の多い季節となります。
今年は毎週のように台風が発生していますが、発生する場所が日本に近い所で発生するので対策をする時間が間に合わない傾向が見られます。

特に大型の台風となると暴風の影響力がかなり広域となるので、中心が遠くにあるからと油断はしない方が良いと思います。

直前になってもしくはその時になって屋根の手当てをするのは大変危険です。
下から、または遠くから、または業者さんに依頼して確認されることをお勧めします。

北陸は暴風・豪雪・凍結のトリプル被害

暴風は屋根材を吹き上げ

豪雪は瓦や棟板金をずらし

凍結は劣化した屋根葺き材に浸透し、深夜凍結し爆裂(弾き飛ぶ)を起こします

北陸の住まいの屋根はとても過酷な環境で家を守っていますので、たまには屋根を気にしてあげるのはいかがでしょうか?

瓦のズレ
瓦の割れ
棟の崩落

以外と雨樋も危険な状態?

雨樋は屋根の軒先にくっついているように見えていますが、もしかすると受け金の上に乗っているだけかもしれません。

雨樋は受け金の上に乗せたり、引掛けたりして軒先にくっついていますが、最もシンプルな雨樋で金具と雨樋を針金(銅線)でからげてあるタイプですと、その針金が既に劣化で切れて、突風で雨樋がすぐに外れてしまうような状態になっている可能性もあります。
ご注意ください。

雨樋は付いてるのに針金が全て切れている
突風によりコーナー樋が破断し片方は吹き飛んだ

自分で屋根に登るのは危険。そして放っておくのも危険

「確認してみてください。」と書いていますが、ご自分で屋根に登ることは避けてください。出来る範囲で確認をしていただいて
例えば2階の窓から1階の屋根を見るとか、下からとか遠くからとかでも良いと思います。

屋根葺き材や雨樋は被害があると雨漏りするなど、住まう家の人にとっても厄介なことでもありますが、落下したり舞って飛んで行ったりして人や車、窓ガラスに当たるととても危険ですので、事が起きる前に是非チェックをしてみてください。

春になったら屋根の点検

屋根は毎日住まいを守ります

住まいの屋根は私たちが寝ていても、仕事に出ていても、旅行に出ていても、雪が降っても、炎天下でも住まいを守ってくれています。

屋根にとって一番過酷な気象状況は、突風と積雪(特に雪国は)でしょうか。
台風や竜巻による突風の時は一時的な天災ではありますが、屋根材がずれたり浮いたりしていないか?を確認しましょう。

また、冬が過ぎて雪が溶けて無くなったら、屋根が傷んでいないか?屋根材が割れていないか?ズレていないか?特に棟(屋根の頂部)の瓦や板金がズレていないか?を確認した方が良いと思います。

防水層があるうちに早目の手当てを

近頃の家の屋根は屋根葺き材に関わらず、防水紙が一面に敷いてありますので、少しのひび割れや穴では室内まで雨漏りすることは少ないかもしれませんが、逆にそれが災いして屋根に穴があることに気が付かず、被害が甚大になってしまうこともあります。

また、金属屋根は塗装が命と言っても過言ではないくらい塗装が劣化したり剥げたりすると瞬く間に鉄板が錆びてしまいます。全体的に錆が出ていると、大したこと無いように感じてしまいますが、間違いなく劣化は進行します。

瓦やコロニアルの屋根には時おり、苔が繁殖しているケースも散見されますが、この苔も見つけたら除去や洗浄するなりで採ってしまうことをお勧めします。苔の根が屋根材を侵食し、挙句に凍結と共にひび割れてしまうなどの原因になりかねないです。

なので何か屋根に負担となる事象が起きる度に確認をした方が良いと思われます。

瓦の干割れ
瓦も長くなると水を吸い凍結でひ割れ
瓦の捻じれ
経年のため瓦が捻じれ隙間が大きい

DIY手すりの注意点

 稀に手すりをご自分で付けているお宅に伺うことがあります。
 近ごろは部材も工具・道具も手に入りますから、器用な方なら取付けできるかと思います。
 ただ、間違ってネジの効かない壁に取り付けて手すりが外れるととても危険です
 たとえば階段の手すりは外れると本当に危険です。
 下の画像は手すりを取り付けるべくして予め下地の木桟を仕込んであるので、壁に直接手すりを取り付けることができていますが、後付けの場合は注意が必要です。

内装壁に直接手すりを付けた画像
壁に直接手すり金具を取り付け

ネジは必ず下地の木桟に留めましょう

壁仕上げのパターンは次の通り

  1. 石膏ボード+クロス仕上げ
  2. ベニヤ+クロス仕上げ
  3. 石膏ボード+左官塗り仕上げ
  4. 土壁+左官塗り仕上げ
  5. 石膏ボード+タイル仕上げ
  6. モルタル+タイル仕上げ
  7. 石膏ボード+塗装仕上げ
  8. モルタル+塗装仕上げ
  9. 化粧木板仕上げ
  10. プリントベニヤ仕上げ

思いつくだけでもこれだけの内装壁の仕上げがあります。
(実際はもっと複雑で多種多様です)
見た目はクロスでも下地が石膏ボードなのか?ベニヤなのか?
それをすぐに見分けるのは簡単ではないかもしれませんが、何としても突き止めなくてはなりません。たとえばスイッチやコンセントのプレートを外して、その穴の小口を確認するなどして下地板の素材を突き止めます。

どうして下地板を突き止めるべきなのか?
下地板の素材や厚みによってネジがしっかりと効くか?

そうでないか?が分かるからです。

 もしネジがしっかり止まらない下地板とわかったなら、その下地板を止めている木桟を探さなくてなりません。
どうしてもその木桟に手すりの金具を留めないと、すぐにグラつき、ある日突然力をかけた手すりが外れて悲劇が起こりかねません。


 木桟が無い時や分からない時は補強板(「手すりベースプレート」という名称で市販もされています)を壁に止めて、その板に手すり金具を付けていくようにします。

下地板が10㎜厚以上のベニヤとか、モルタル、木の板(15㎜厚はほしい)であれば直接金具を止めても大丈夫と思います。

シロアリ被害

建築業をしていると。
シロアリ駆除業者さんと現場へ行ったり話をする機会があるので、少しづつシロアリの生態を学んでいます。実例や実戦を通して知識を得ると忘れないものですね。

実戦と言っても、新築の建前直後に基礎や土台に噴霧する事は当たり前のようになっておりますが、

築後数十年経った家を
どのようにシロアリ対策していくか?(←重要)
シロアリ被害をどう判断するか?(最重要)
シロアリが入ってしまったらどう対処すべきか?

シロアリの生態から学ぶ

シロアリの生態については、インターネット上にいくらでも転がっていますので、このブログへたどり着ける方であれば調べることは容易いかと思います。是非検索してみてください。

ただ、画像は気持ち悪いっすよ(笑)
(ちなみに私は現場で現物を何回も見ているので。。。頭かゆくなりますけど)

シロアリの種類を要約すると。。。

① シロアリには日本産と外国産があり、外国産『アメリカカンザイシロアリ』が近ごろ幅を利かせ始めている。

② 日本産のシロアリは『ヤマトシロアリ』と『イエシロアリ』現状この2種の被害がほとんどです。

③『ヤマトシロアリ』は寒さに強く、湿った所に住む。
 『イエシロアリ』は暖かい所を好み、湿ってない所へも水分を持って移動することができる。

シロアリの生態を要約すると。。。

① 湿ったジメジメ大好き。本来は土の中に生息しているらしい。

② 紫外線は天敵。だけど引っ越しするとき羽蟻に変身すれば大丈夫になる。

③ 引っ越し時期は4月~9月頃、羽蟻に変身して団体で移動する。
  これを『群飛』と言うらしい。

④ 群飛を終えるとすぐに羽根を取り、巣作りにかかるらしい。

どなたかのブログからお借りしてきた画像で恐縮ですが、これが『群飛』です。

私も一度真昼間にこの『群飛』に遭遇したことがあります。
周りは田んぼだらけの住宅地で、最初はものすごい量のカゲロウが飛んでいるのかと思いましたが、大工さんの黒いワゴン車に張り付いている虫を見て「シロアリだ!」と分かりました。

「周りに何もない住宅地の端の家や一軒家はターゲットにされ易い」とシロアリ業者さんも言っていましたよ。

シロアリ被害を避けるには(シロアリ対策)

① 水はけの良い地盤に家を建てる。もしくは水はけが良い状態の土地にする。

② ほぼ不可能に近いですが、敷地内の土に山土を使わない。
  (正確に言うとシロアリのいる山土を使わない)

③ 床下を常にカラカラに乾いた状態にする。床を高くする。

④ 床下通気口を塞がない。または通気を妨げる物を置かない(プランターとか)

⑤ 家の周りの地べたに木を置かない。家に木を引っ付けない。
 建物のコンクリートと木が接しているだろう部分を時折チェックする。

⑥ コンクリートの微細なひび割れや打ち継ぎ部分のちょっとした隙間に『蟻道(土でできた蟻が通るトンネル)』が無いかチェックする。

⑦ 『群飛』『羽蟻』を見たら警戒する。

⑧ 定期的に畳上げをして畳(裏側)を乾燥させる。

⑨ 水回りの給排水に漏れが無いか?あったら即修理する。

⑩ 近所でシロアリ駆除をしているところがあれば警戒する。
  (これは定かではありませんが、被害が出たお宅のお隣で少し前にシロアリ駆除してました。というパターンが結構あります。お隣のシロアリと被害の出たお宅のシロアリが必ず同じグループかどうかを突き止めたわけではありません)

 『蟻道』とは上画像のようなシロアリが乾燥したところや紫外線に当たる場所を移動する際に土で作るトンネルです。
 画像では床下の土壌から柱へコンクリートに張り付くように蟻道が作られているのが分かります。
 ここは基礎にクラック(ひび割れ)はありませんが、クラックがある場合はその隙間を利用して土台や柱に到達できるので要注意なのです。

シロアリ被害の症状

正直、シロアリ被害が出てからでは時すでに遅し。というのもありますが、一応目安となる症状を列記します。

① 何だか最近床がキシむようになった。とかフワつくようになった。

② 敷居や床の間の床やフローリングの隅、柱の根本の所に白い粉が出る。

③ 柱や木枠がスジ状に変色し1㎜~1.5㎜ほどの穴がチラホラとある。

④ 柱・木枠・敷居に叩くとポコポコと空洞音がする
  (ここまでくると腐ったとかのレベルではなく、シロアリにやられた!と思っていいです)

⑤ 畳をめくったらスジ状の汚れがある。

⑥ 『蟻道』を見つけた

⑦ 『羽蟻』をみつけた

シロアリ被害の症状は、ほとんどの方が「この程度大丈夫だよ。」と見て見ないことにしてしまいがちです。

しかし、それが奴らのやり方なんです。人間には分からないように。床が抜けない程度に。木が壊れない程度に中途半端に喰い進んでいくのです。

上画像はお風呂場周辺がシロアリに食害を受けたリフォーム工事で、壁の筋交いの根本が無くなってしまっている状況写真です。

近ごろは地震で家屋が壊れるなどの被害が多く報道されていますが、よくよく調査してみると、元々シロアリ被害が進んでいたのではないか?という家屋が多くあるそうで、地震とシロアリ被害の関係に警鐘を鳴らしている方も居ます。

シロアリ被害に遭った時の対処

最終的な結論としては、やはり専門業者に駆除してもらうこと尽きます。
できるだけ一戸丸ごと駆除してもらうこと。
もうひとつ言えば、家の外周も駆除や防除をすると良いと思います。

丁度この時期、ジメジメとした天候が続くのとシロアリの『群飛時期』でもありますので、少し警戒していただければと思います。

住宅の天敵ー暴風雨・大雨・湿気・シロアリ

台風7号はとっくに通り過ぎ、温帯低気圧に変わりましたが梅雨前線の影響とかで、すごい雨です。

こういった梅雨時期。
毎日毎日降り続ける雨と湿度・気温は住宅にどのように影響するでしょうか。

そんなこと、あまり考えないでしょうけど。。。

木造の住宅なんかですと、柱や梁・土台・垂木。家じゅうの木が空気中の湿気を吸収します。

ただ、湿気を吸っても、晴れた日とかに吸った湿気を吐き出すことができれば問題ありませんが、吸った湿気を吐き出すタイミングが無い。もしくは湿気を吸いっぱなし。ビジョビジョの状態。

こうなると木にとっては致命的です。

そのような状況になりがちな場所と言えば。。。『床下』ではないでしょうか

『床下』の下は『土壌』になるわけですが、地盤によっては水捌けが良い所とそうでない所があります。

水捌けが悪いと、一見 土や砂利・草で水たまりは見えないかもしれませんが、床下や家の周りが水に囲まれているのとよく似た。。。大げさに表現すると下画像のようなイメージなのかもしれません。

こんな状況にも関わらず、「ハクビシンや猫・小動物の侵入が嫌で。。。」といって床下通気口を塞いでしまわれる方がたまに居ますが、

「アレは止めた方が良いと思います。
床下のムンムンの湿気の排出を妨げてしまいます。」

床下の通気が悪く、水捌けも悪く、バチャバチャ雨が降り続くとどうなるか。

床下の土壌やコンクリート土間に『カビ』や『シロアリ』が住み着きやすい環境になってしまいます。

高温多湿の今時期ですと、それらは土台や床下地をターゲットにジワジワと上がってきて徐々に住まいを侵食していってしまいます。

特に今時期からは『シロアリの群飛時期』ですので、シロアリが引っ越し場所を探しています。

シロアリが好む、ジメジメ環境を造らないようご注意ください!