2024年、今年もよろしくお願いいたします。

新年あけましておめでとうございます。

森谷祐一郎

2023年、ありがとうございました。

時が過ぎるのは早いもので一年一年があっという間です。

今年も多くの人と出会い良い時間を共有できたことは本当に素晴らしい事で貴重な時間でした。

お仕事やプライベートに精一杯向き合うことができ

課題も多く残りましたが、とても素晴らしい一年だったと思っています。

まだまだこれからも素晴らしい出会いを求めて

来年も精進してまいりたいと思います。

来年もよろしくお願い申し上げます。

年末イラストタイポグラフィ07

「撤去処分する」という選択

先週の暴風で不具合が出ているところ見に行く機会がありまして

波板が捲れたり雨樋が外れたり軒裏のベニヤが剥がれていたり。

パターンとしては、

普段あまり気にしていない場所や高所過ぎて部分的な修理では足場をかけるにはもったいなくてなかなか修理に踏み出せない。
といった場所がいよいよ今回の暴風でどうかなってしまったという感じでしょうか。

確かに、部分的に修理するだけで足場をかけるって、何だかお金がもったいないような気がしますね。わかります。

でも、ボロボロになった建材が風に飛ばされてご近所に迷惑が掛かってしまうこともありえますので、早めに対処することをお勧めしています。

また、ご高齢になってご自分でメンテナンスできなくなってしまった。
ということもあります。
そうなったら是非ご自分でするのは止めて、マルセイに頼ってください!

ご自分の健康と近隣の安全を思ってご決断いただきたいと思います。

ただ、その話で気になることあがありました。

ご自分で葺いた小屋の波板が風で煽られて今にも吹き飛んでいきそうだ。とご近所さんにご指摘を受けているが、ご高齢で納戸小屋の屋根のメンテができなくなったということで、急遽かけつけたわけですが

その波板を仮補修しながら「この小屋って必要なのかな?」と。

もしかしてその納戸小屋が今後もどうしても必要ならですが
よく考えたら要らないね。ということであれば

これからもまたメンテナンスが必要になることを考えると
小屋を解体撤去することも選択の一つかな。と思います。

そうすることでその場所に別の使い道がみえてくるかもしれません。

雪を溜めておくこともできるかもしれませんね。

酸性雨で銅板屋根に穴が開く?

早くも12月に入りました。

ついこの間まで「暑い~」って言っていたのに、先週の土曜日には雪の予報があったので慌ててスタッドレスタイヤに履き替えました。

それから毎日のようにミゾレ・アラレ・暴風・雨と、ずっと荒天が続いてますよね。

先日、「銅板屋根に穴が開いてしまったので見てほしい」という依頼がありました。

2階のアルミ製物干し場の脚の所がポッカリと穴が開いていました。

その下は化粧の板(ベニヤ板)はベロベロに腐っていました。

銅板に穴が開くのは酸性雨が原因なのか?

銅板と言えば”酸”に弱いことから、

「今は酸が強い雨(酸性雨)が降るから、直ぐに銅板なんて穴が開くんだ。」

と建築の常識みたいに言われていましたが、どうやらそれはあまり関係が無いということが「山内金属株式会社」様のレポートに書かれていました。

普通の雨が銅板の上を流れるだけなら厚み0.35㎜の銅板に穴が開くまで60年はかかるそうです。

しかし、実際銅板屋根や銅製の雨樋に「ワザと開けてるの?」っていうくらい無数の穴が開いているのはどうしてなのか?

それは雨だれが落ちる場所が極端に穴が開きやすいようです。酸化して錆のような被膜ができても、雨だれが落ちる衝撃でその被膜が取れてしまうそうです。

こちらも「どうして?アルミ物干しの脚元なのか?」

穴の上にある雨樋が途中で切れちゃってますね。

恐らくここからドバドバと雨水が落ちるからでしょう。

ですので、銅板屋根の上に重なる屋根の軒先には必ず軒樋が必要だということが分かりましたし、もしその雨樋が壊れたり詰まったりした場合は早急に修理するか掃除するかしないと、結構早く穴が開いてしまう。ということが分かりました。

しかし、この連日の雨。
早くやんでくれないかな~。

後回しになりがちな玄関、ローカの床貼り。

玄関廊下の床工事がなかなかできない理由

 玄関はお客さんから一番見える所なので一番直したい場所ありながら、家族が頻繁に通ることから工事を後回しにしがちな場所でもあります。

 また、玄関からつながるメイン廊下も、トイレ・洗面所・各部屋・階段に出入りするための主要通路なのでなかなか工事に踏み切れない。

 でもやる時は腹をくくって多少不便でも職人さんと息を合わせてやってしまいましょう。「こんなに安心して歩けるなら、なんでもっと早く決断しなかったんやろ?」って、工事が済んでからそう感じる方多いですよ。

工事前;玄関床
工事後;後付け玄関框

新しい床板を古い床板の上から重ねて貼る

 古い板に重ねて貼ることで床が丈夫になりますし、古い床を剥がさないので産廃も少なくて済むというメリットがあります。

 また、床を捲って貼りかえようとすると床板が無くなるので、ここのようにご家族が頻繁に行き来するような場所の工事だととても危険なのです。
 大工さんがいる間は気を張っていても大工さんが帰った後に床が無くなっていることをうっかり忘れていたり、外に出ているご家族に知らせていなかったりして危険なことがあります。
 (床に仮に合板を敷いたとしても多少隙間ができます)

 なので重ねて床を貼ることができるのであれば、床板貼りが途中になっていても古い床がそのまま残っているので、落ちることはないので安心ですね。

 ただしデメリットとしては、床のレベルや不陸や凹凸を直したり、断熱材を敷き込んだり、床下の構造から直したい場合(床の全体的な浮わつき等)は古い床板を捲る方が仕事が早くなるので、どうせ捲るなら貼り換えた方が良いでしょうね。

 という考え方もできます。

工事前;玄関廊下
工事後;玄関廊下

 床板の貼り方向も大事です。 
 長い廊下に対して直角方向に溝があると、ちょっと違和感(奥行が狭く感じる)が出るかもしれません。

 最近はノンワックス仕様のフロアー材があります。
 ノンワックス仕様のフロアー材に合わないワックスを使うと艶が斑になったりしますので、基本ワックスをかけずモップで乾拭きでいいと思いますし、それで取れなければ硬く絞った雑巾で水拭きする程度にしたほうがいいでしょう。

石綿含有建材調査者(一般)の講習

なかなか言いづらい資格の名前ですね。
先日、この石綿含有建材調査者の講習会受け、無事修了しました。

石綿含有建材調査者(一般)修了証明書

『石綿』という言葉よりも『アスベスト』と言った方が分かりやすいですよね。

2006年からこのアスベストを使った建材は製造禁止となっていますが、問題は既にアスベストが含まれている建材を使った2006年以前の建物はまだまだ存在してますので、これから解体や改修の際は事前に調査・報告が必要になってきます。

ひいてはこれが職人さんや関係者、隣近所さんの健康を守ることにつながると感じています。

床下換気にご注意

福井県は湿度の多い地域

暑いですね~。
福井は海風で湿度も高いので浴室で呼吸しているような感覚の時があります。
風のない時は特にしんどいですよね。

住まいも同じで高温多湿で空気の流れが無いのは家に異常をきたす原因にもなります。
こういう時は『カビやシロアリ』の繁殖も活発なので、こういったのがジリジリと住まいの劣化を進めてしまうので注意が必要な場合があります。

床へのダメージ

近頃特にトラブルが多いのは床下ですね。
夏場の床下は本来、ひんやりと涼しいイメージなんですが最近の高温多湿ぶりは地面を温める威力がすごくて、酷い時はエアコンのかかった部屋の床板の裏側がベタベタに結露することもあるほどです。
それがどう影響するか?

床板が薄い板を張り合わせた「合板」である場合は、湿気で濡れて乾き濡れて乾き。を繰り返すことで、接着材の効果も薄れ張り合わせた板がバラバラになってしまいます。

縁甲板の表層が剥がれている状態


合板がバラバラになる程度ならまだ良くて、シロアリや不朽となってくると床を支える構造にも影響が出てしまいます。つまり修理が大きく広範囲になってしまうということですね。

そうなる遥か前にご自宅でできることはやっておきましょう。

床下の通気

稀に「虫がはいるから」とか「蛇が入る」とせっかくの床下の換気口(孔)を板か何かで塞いでしまうお宅がありますが、床下の通気・換気を止めてしまい、湿気の逃げ場をふさいでしまうことにもなりますのでご注意ください。

近頃の住宅は換気口(孔)が無いタイプもありますし、布基礎ではない束石が基礎なんていう造りのタイプもあり、全てが換気口があるとは限りませんが、床下の通気は一度気にしてみるとよいかもしれません。

ポリカ製の屋根を木造に?

2023年の年始めからの冷え込み

年初からの凍結被害が結構多かったのは、先の記事にも書かせていただきました。
特に今年の落雪は雪が解けて凍り、溶けて凍りを繰り返した重くて硬い雪になって落ちてきたので危険極まりなかったね。といったお話での続きになります。

「凍った雪の塊が落ちてくる」ということに対してお客さんの中では
「雪国やから仕方ないやん。」と腹をくくってしまっている方もいれば
「なんとかしての」と問題解消に乗り出す方も居られます

どちらが良いか?はその規模や状況によって異なりますが
「本当に勘弁してほしい…」
という場合は、何かを我慢して、費用をかけて、時間を作って問題解決に向き合っていただくことも必要かなと思います。

もちろん、譲れない部分やこだわりがある場合は現状を変えるわけにはいきませんので同じ形で復旧する。ことは普通にございます。

直してもまた被害が起こる可能性

「それは建物の外に張り出したアルミ製の物干し用テラス」

これは優れもので、壁・天井(屋根)が透明なので物干しにはもってこいの商品です。なので今も尚人気がありますよ。
ただし設置をする場所によっては、軒先の雪が落ちて屋根にぶつかります。
特に今年のような雪と氷のミルフィーユ状態の塊が落ちてきたらひとたまりもないわけです。

何かを犠牲にしてでも「変える」決断

大げさなタイトルを付けてしまいましたが、
お客さんには、その落雪「頻度」や「危険性」をご理解いただき

「今まで明るかったポリカー屋根を、木造の屋根に変え、明かりは少なくなるけど安全を優先する」方をご提案させてもらいました。

結構慎重に悩まれましたが、木造の鉄板葺きの屋根に変える決断をされました。

ポリカ屋根撤去
屋根裏
木造の屋根に

アルミ製のテラス屋根はあまり雪が屋根に積もる想定はされておらず、常に雪が溶け落ちるような絶妙な勾配になっていますので、アルミの柱や梁にあまり負担はかかりません。

なので今回、木造の屋根にするについても雪がすんなりと流れ落ちる角度をつけるようにしました。もちろん雪止めは付けません。あまり雪が積もると重みでアルミの梁がたわんでガラスが割れないとも限りません。

結果としては結構背の高い物干しテラスでしたので、壁からの日差しで十分明るさが採れていて、丈夫になり、今後はポリカ屋根の落雪被害から解放されるということで喜んでいただけました。
あと意匠的にも「木の雰囲気が良い」と気に入っていただけたようです。

空き巣が越前市内でも増えてるらしい

サッシガラス屋さん情報によると・・・

近頃世間を騒がせている「○○強盗」ですが、ここ2日程で越前市内でもガラスを破って屋内に侵入し荒らす空き巣事件が複数あったそうです。
しかも白昼堂々とお昼前だそうです。

実際に被害のあったガラスの割れ替えに行った職人さんが言うのだから間違いないと思っているのですが、被害にあわれた方のことを思うと、あまり「被害・被害」と書き散らすのも申し訳ないことです。

ただ、実際に身近に起こっているということだけは知っておくべきかと思いますね。
そして被害が広がらないよう皆で注意する。注意しあうことが大事かもしれません。

ちなみに私、町内の自警隊の隊長してまして、稀に「チリーン、チリーン」と鐘を鳴らしながら町内周ることがあります。

まさに「警鐘を鳴らし」て歩くわけですが、こういった歩行者がいるというだけでも少しは防犯になっているかもしれないですね。

住まいの防犯はどうしたものか?

たしかに昔は、ちょっとお出かけくらいなら鍵をかけずに家を離れていましたけどね。
最近はやはり安心できなくなってしまいました。

住まいでできることと言えば、もちろん用心してまめに鍵をかけるとか、電話の対応をマニュアル化しておく等の努力は必要ですが、限界がありますので、住宅設備や建材等で防犯の補助することも一つかと思います。

  1. 庭に音の鳴る砂利を敷く
  2. 防犯カメラを設置し、防犯カメラがあることをステッカー等で知らせる
  3. 人感センサーで光や音を出す設備を張り巡らせる
  4. 玄関のカギを暗証番号キーやカードキー、認証キーにする
  5. 玄関のチャイムをモニター付きテレビドアホンにする
  6. 窓を強化防犯ガラスにしたり、サッシを2重ロックにする
  7. 防犯ブザーや緊急連絡を設ける、電話の録音機能設定をする

ザックリな仕分けで挙げるとこんな感じと思います。多分まだまだいっぱいあると思いますし、細かく挙げればきりがないかもしれません。

ただ、多くの防犯製品が謳っていると思いますが、
その設備・商品を使うことで絶対強盗が入らない、入れないということ保証するものでは物ではないことをご承知の上で対策をするべきだと思います。

ぜひご注意いただき、まずはご家族の命の安全を優先して対策したいものです。

2023年 元旦 

新年明けましておめでとうございます。

(有)マルセイ住宅産業 
森谷祐一郎です。

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。

 今日から2022年寅年が去り、2023年兎年が始まります。

 私的には『世界的にも社会的にも個人的にも大きな動きのあった2022年』との印象で、自分自身が2023年に向けてどう変化するべきかを考察するような年だったように感じます。

 そして迎えた2023年となるわけですが、昨年得たものを実行にうつし、あらためて『安心便利な対応と喜んでもらえる空間づくり、ものづくり』を心がけ、仲間の企業さんや職人さん達と共に『住まいの未来』を盛り上げていきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。