リノベーション木造2階事例①

2階を明るく収納の多い空間に

別棟にお住いのご家族と「ずっと使っていない2階を改修して一つ屋根の下で暮らす。」という目的で工事を計画されました。

2階に移る方は成人女性で、部屋で仕事もされます。
仕事の書類や道具もあるということで大まかに下記のようなご要望をいただきました。

  • 明るく落ち着いた部屋
  • 収納を多くとりたい
  • お仕事ができるようなスペース
  • 部屋を暖かく
  • 下屋の屋根へ出られる開口をつくる
  • 書籍・タンスや古着の処分

ビフォー・アフター1

「階段室」「廊下」「物置」「納戸」の工事前と工事後

階段上がった正面の物置(工事前)
物置を無くし壁に飾り棚を付けました
(工事後)
階段上がった反対側の納戸(工事前)
ドアの向こうに納戸。さらにその奥に小屋裏収納部屋を造りました。
(工事後)

ビフォーアフター2

メインの部屋となる「8畳和室」二間の工事前と工事後

床の間の有る8畳和室(工事前)
床の間をパソコンスペースに。
右の押入れをクロゼットに(工事後)
4枚建ての襖を一部壁にして飾り棚を2段付けましたTVを配置する予定の場所になります(工事後)
8畳和室(工事前)
8畳間を寝室プライベートルームに。
左に化粧台。右はクロゼット(工事後)
化粧台の埋め込み収納・椅子もオリジナルで作成。
こういった小技も得意です(工事後)

見えるご提案

プランニングボード
寝室と化粧台パース図
腰壁に羽目板をはることになりました。

見積りや図面は当然必要ですが、選んでいただいた製品をパッとみ見で確認できるプランニングボードや立体的にどのようになるか?をイメージできるパース図を提示して打合せをさせていただきました。

断熱材施工

60年以上経つ在来木造住宅は竹コマイに粗土壁を塗り付け、内部は中塗り+砂壁仕上げとなっていました。

土壁ですと窓周りや柱の際と土壁との間に隙間ができ、冬は寒いです。
今回は新たに壁や床・天井を貼る前にしっかりと断熱材を充填して室内の熱を逃がしません。
断熱材を入れる事によって防音効果もあがります。
土壁を残しているので、土壁が湿気を吸排出するので壁の中の結露の心配もありません。

床に発泡断熱と天井と壁にはグラスウールを充填し断熱材で居室を包み、屋内の熱を外に逃がさない。

福井にはこういったコマイ土壁式の伝統工法の民家は沢山あります。
それが、古いとか埃っぽい、メンテナンスが大変。間取りが合わない。
ということで敬遠されがちではありますが、改善してあげることでとても良い住環境になることが分かってきました。

大量の収納スペース

近頃は収納にこだわるお客様も増えていますし、専門的に収納をデザインするアドバイザーといった資格もあるほどです。

ガチャガチャと不規則なサイズ・形の物を不揃いに集めて置いてあるのが目に見える所にあると纏まりが無いように感じるので、そういった物をクローゼットやロールスクリーンで仕切って目に入らなくすることで、室内はかなりスッキリ片付いて見えます。

パソコン台横のクローゼット。
棚も細かく割り付けて沢山入るように
組立てタイプの収納セットはレイアウトが決まっている物を現場でカットしてくみ上げていきます。