稀に手すりをご自分で付けているお宅に伺うことがあります。
近ごろは部材も工具・道具も手に入りますから、器用な方なら取付けできるかと思います。
ただ、間違ってネジの効かない壁に取り付けて手すりが外れるととても危険です。
たとえば階段の手すりは外れると本当に危険です。
下の画像は手すりを取り付けるべくして予め下地の木桟を仕込んであるので、壁に直接手すりを取り付けることができていますが、後付けの場合は注意が必要です。
ネジは必ず下地の木桟に留めましょう
壁仕上げのパターンは次の通り
- 石膏ボード+クロス仕上げ
- ベニヤ+クロス仕上げ
- 石膏ボード+左官塗り仕上げ
- 土壁+左官塗り仕上げ
- 石膏ボード+タイル仕上げ
- モルタル+タイル仕上げ
- 石膏ボード+塗装仕上げ
- モルタル+塗装仕上げ
- 化粧木板仕上げ
- プリントベニヤ仕上げ
思いつくだけでもこれだけの内装壁の仕上げがあります。
(実際はもっと複雑で多種多様です)
見た目はクロスでも下地が石膏ボードなのか?ベニヤなのか?
それをすぐに見分けるのは簡単ではないかもしれませんが、何としても突き止めなくてはなりません。たとえばスイッチやコンセントのプレートを外して、その穴の小口を確認するなどして下地板の素材を突き止めます。
どうして下地板を突き止めるべきなのか?
下地板の素材や厚みによってネジがしっかりと効くか?
そうでないか?が分かるからです。
もしネジがしっかり止まらない下地板とわかったなら、その下地板を止めている木桟を探さなくてなりません。
どうしてもその木桟に手すりの金具を留めないと、すぐにグラつき、ある日突然力をかけた手すりが外れて悲劇が起こりかねません。
木桟が無い時や分からない時は補強板(「手すりベースプレート」という名称で市販もされています)を壁に止めて、その板に手すり金具を付けていくようにします。
下地板が10㎜厚以上のベニヤとか、モルタル、木の板(15㎜厚はほしい)であれば直接金具を止めても大丈夫と思います。