鉋のメンテナンス③

鉋台の調整も木を綺麗に削るための役割を十分担っています。
どんなに刃を確実に砥いでも、台の調整がままならないと上手に削れません。

鉋台の削りたい部分にケのマーク
全体の捻じれをみて集中的に削りたい所に『ケ』のマークを付けました。
ペーパーで削っている所
平らな鉄板の上で#180のサンドペーパーを使ってガシガシ削ります。右上マークの『ケ』は削って消えました
全体的に平らに削れた
『ケ』のマークを中心に全体を平らに削ることができました。
ピンク色の斜線部を削る
ピンク色の斜線部をへこませる。
赤線の部分は木材に当たる基準となるので削らない。
真っすぐな定規を当てながら、横から覗いて隙間を確認しながら擦ってへこませます
少しずつをこするために使うのがこの『立鉋(たちがんな)』
全ての調整が完了していよいよ試し削り
削る木材は杉の柾目で比較的目が細かい
現場で使う鉋としてはこれで良しとします
ものすごくこだわる方もいます。

鉋の出番は・・・

 建築現場で鉋を頻繁に使うことはほとんどないですかね。少なくなりましたが和室まわりとか化粧の木肌を見せる自然木仕上げの内装、リフォームで化粧の現場合わせ。とかですと、まだ使うかもしれません。それでも工場で加工した化粧木材を大工さんが取り付けるだけの方が多くなってると思います。

 それでも道具を大切に自分でメンテナンスできるということと、いつでも使えるように準備しておくということは、良いもの作りの心構えとして、そういった一面もまだ世の中に残ってほしいな。と感じながら今回の鉋を片付けました。

 以上、「鉋のメンテナンス」連載おわり