2階の廊下床に新しい床板を重ねて貼る ②

前回からの続きが少し遅くなってしまいましたが、2階の廊下床を綺麗にする。というテーマで筆を執っている次第です。詳しくは前回の「2階の廊下床に新しい床板を重ねて貼る」(←クリックすればそのページに飛ぶ予定です)をみていただければ

~ 決断 ~

結論から申しますと、フロアータイルを貼ることになったのですが、その理由は

  1. 厚みがあまり出ないので階段の最上段で極端な段差がつかない。安全。
  2. 現在の床板がしっかりとした素材であること。強い
  3. 現在の床板をめくって排出し処分するといった解体・処分費がかからない。経済的
  4. 2階の床をめくらないから工事中も歩ける。安心
  5. 上記を全てひっくるめて工期が短くて済む。

といったことでフロアータイルに決まりました。

フロアータイルは厚さが2.5㎜~3.0㎜と薄く種類が豊富・表面が丈夫・水に強い

~ 下処理 ~

新築と違い、リフォームの場合は床の状態を確認して極力理想的な下地になるよう処理をしていきます。その理想的な状態とは?

  • しっかりした盤面であること(合板やコンクリート)
  • その板やコンクリートがしっかり乾燥していること
  • 表面が剥げたり汚れたりチリがないこと
  • 表面が平滑であること(凸凹があるとボンドが付かない)
  • 木製の板の場合、しっかりと根太に止め付け動かないこと
細かく釘を打ち付け下地の板が動かなくする
電気カンナと手鉋で表面を削り平滑な下地作り

~ 仕上げ貼り ~

下地ができればひたすら貼っていきます。段取り8分と言いますが、下地処理で結構時間を要します。

幅が15cm×長さ90cmのフロアータイルを千鳥貼り(一定のパターンでずらして貼る方法)
問題の階段とのつなぎ部分もたった3㎜しか段差が付かないのでつまずくことなく上がり降りできると思います。アルミへの字で納め
フロアータイルは貼方向を変えるべき所も突き合わせるのがとても楽です。

 フロアータイルはゴム系の基材に木目や石・鉄板・タイルといった色んな柄をプリントした床材ですので、部屋の雰囲気に合わせて選択のパターンが無数にあって、こだわる方にはとことんこだわることができる素材だと思います。

 ただ、ゴム系の基材なので接着剤とも相まって、最初のうちはすこーしニオイが気になる(特に暑い時期)ので、使用するにあたり確認してもらうようにしています。

 今回は2階の床の重ね貼りのうちのひとパターン、「フロアータイルという選択」をご紹介しました。建築は床ひとつとっても色んなパターンがあります。しかし、その場の状況や状態、ご希望、劣化度を考慮するとかなり資材の選択肢は絞られていきますので、そういった提案力も大切です。