シロアリ被害箇所の修繕

シロアリ被害を受けた部材

畳と縁板との間を住みかとするパターンも多いです。
畳をめくると一目瞭然
フローリングの色が黒澄んで床が抜けそうなほどボロボロ。且つ全体的にフワつく

部材が被害を受けると

・ 部材の色が変色。
・ 1ミリ程度の穴がプツプツとあり、その周辺に白く粉をふく。
・ 木目に沿って空洞ができる。
・ 隅に土で固められたような筋ができている。

といった様々な症状や判断材料?が出てきます。
これらは木材だけとは限りません。
コンクリート基礎や断熱材みたいな
「食べておいしいの?」といった部材も侵食している場合もあります。

シロアリ被害箇所を修繕

薬剤散布とほぼ同時期に(シロアリも賢いので駆除する前にドンドン!ガンガン!と、工事を先に始めると家の隅に逃げてしまいます)修繕をしていきます。

脱衣室入口の敷居になります。
両方フローリングで、敷居だけ取り除くのはなかなか難しいものです。
新しい敷居を入れると扉の開け閉めが明らかにスムーズになり気持ちがいいですね

松の敷居はシロアリ大好物です。
なので敷居だけを食い散らかして全く離れた場所の松の敷居を侵食していることもあります。

玄関の下駄箱です。そんなにいつも湿気る所でも無いと思うのですが
引き戸を取ってみると、やはり好物の松の敷居を中心に床板、垂木を食べていました。
新しい敷居と床板(縁甲板)に取替え
こちらも敷居を取り替えると引き戸がスムーズに動くようになりました。

シロアリ駆除は極力思い切ってやるべき

シロアリ駆除はできるだけ広範囲に、というか思い切って床下全面に駆除されることをおすすめします。少しずつ(例えば床面積の4分の1だけ)駆除しても他の4分の3のどこかへ移動してしまう可能性が十分あります。


床下全面を駆除することで5年保証が付いてくるのも安心ですね。

シロアリ調査~駆除

シロアリ調査

「床がボロボロだ」とか「敷居がボロボロだ」とかの連絡をいただいたら
まずは下見に伺います。

そしてその原因は何なのか?をしっかり見定めます。


・ 経年劣化なのか?
・ 床下の湿気・雨漏り・給排水の漏れ?
・ シロアリ?

そして原因がシロアリと判断したら
床下調査をする日程を決めて、改めて伺います。

床がフローリングの場合は
アルミの床下点検口を新設して
床下に潜れるようにしてから調査をします

床下がつながっていないかもしれない

昔、増築をしました。という家は十中八九床下が行き来できない所がでてきます。
増築でなくてもしっかり基礎で床下が区切られている珍しいパターンもあります。

そんな時は区切られている一区切りごとに床を捲ります。
フローリングみたいに捲れない化粧の床は、アルミの点検ハッチを増設して床下に潜れるようにします。

基礎の入り隅に蟻道
束石から伸びる床束の蟻道

発見したら

シロアリの存在やかつて存在した形跡を発見したら駆除するための計画と見積りを作成し
お施主様に提出→後日了承がいただけたら→日程調整をして→駆除施工となります。

駆除開始

シロアリ駆除は基本二人ほどで施工します。
床下に潜って上画像の薬剤を噴霧したり、上画像のように柱に穴を開けて薬剤を注入することもあります。

シロアリ予防について

近頃はシロアリ被害の住宅が本当に多くなっています。
できるだけシロアリを寄せ付けない工夫をしていただきたいです。


しかし相手は生き物ですし、ヤマトシロアリや外来種のシロアリとで性質も違ったりしていて、確実な予防は難しいかもしれませんが、湿気や通気、羽虫の飛来、庭の倒木・木製杭の放置にご注意ください。