難易度大~リフォームの手すり設置~

リフォーム階段手摺設置の難しさ

リフォームでの階段手摺り設置にはとーっても難しい問題が立ちはだかります。

① 壁板材にネジが効かない。
   壁板材に石膏ボード+ビニールクロスだったり、厚さ4㎜ほどのプリントベニヤだったりすると、壁板材にネジが効かず、手すり金具を打ってもすぐに取れてしまいます。

② 下地の位置が分からない 
   壁板材にネジが効かなくても、下地の木材(柱・間柱・胴縁といわれる丈夫な部材)にさえ留め付けることができればいいのですが、そもそも仕上がっている壁の中を見る事ができないので当然下地の位置は分からずピンポイントに手すり金具を打つことができません。

③ たとえ下地の位置が分かったとしても。。。
   丁度金具を打ちたい場所に下地が無いと意味がありません。
   金具を打つ位置というのは、スタートはもちろん、ジョイントや1m以内ごとピッチに金具を打つ必要がありますので、ピッチが遠すぎたり肝心な所に金具が無いと、とても不安定な手すりになってしまいます。

手すりベース板で安心・丈夫

下地が見えなくても下地の位置が合わなくても、一枚板状の下地を貼り付ければかなり丈夫に手すりを取り付けられるので、リフォームの階段手摺にはこの手摺ベース板が欠かせません。

4㎜のプリントベニヤ壁
手すり金具の微妙な位置をこのような手すりベース板で補強します。
じゃないと手すりに体重をかけた時、ボコッ!っと外れて大変危険です

回り階段の手すりベース+手すり金具設置は高難度!

下地の補強は手すりベースでカバーしたとしても、回り階段の手すり取付けにはこれまた高難度な熟練技術が必要になります。
活字で説明できないので割愛いたしますが、まあとにかくコツが要ります。
ましてや金具メーカーによっていろんな形状の金具がありますから、よくよくその寸法や形状・可動域を理解した上で計画しないと、手すりベースから思いっきり金具が外れることになります。

廻り階段の入角部分は要注意!
新築の廻り階段手摺はクロス貼る前ですから、何度間違えようがいくらでも取付け位置を調整できるので比較的楽なのですが、リフォームの場合は、一発勝負なことが多いですね。なので事前のプランと経験が重要です。

手すりは何のために付けるのか?を忘れない

手すりってただ壁に付いてれば良い物ではないです。
強度も大事ですし、昇り降りするご家族にとって使いやすい高さ、手すり棒の太さや色・凸凹のある棒を使うなど、なかなか奥深い建材だと思っています。
それに近頃の手すり部材は高額になっています。
4mの長尺になるので運送費が値上がりしたのでしょうか?
それとも資源不足でしょうか?

なので是非、手すりは安全に正確に大事に付けたいと思っています~。