流し台の排水異常

昨日電話でこんなお問合せがありました。

「最近流し台の排水がうまく流れないなあ。と思っていたら、いよいよ今日はほとんど流れなくなってしまったんだけど、見てもらえない?」と

そこでいくつか質問しました。

  • それは台所の流し台の排水口ですね?
  • 少しずつは流れてますね?
  • 過去にはそんなこと無かったですね?

といった簡単な質問です。

寒い時期になると給水湯管の凍結・破裂は断トツに多いのですが、たまに流しの排水詰まりがあります。

これは簡単に言うと油分が排水管を通る途中で冷えて固まり、その積み重ねで塊となって排水管が詰まってしまう現象。

血管に脂質の栓ができてしまうようなものかな?

そこでアドバイスさせてもらったのは

たっぷりのお湯(60度くらい)をゆーっくり排水孔に流してみてください。棒があれば優しくパイプ内を突きながら流し込み、どんどん排水に吸い込まれる量が増えてきたらどんどんお湯を流し込んでみてください。

と伝えさせてもらったところ、翌日「どうでしたか?」と電話で確認してみたところ大成功だったみたいです。

あと、排水管が途中から細くしてある排水管や、外にある溜桝にドロドロが溜まって流れが悪くなっていることもありますので、近頃排水が悪いなと思ったら、排水管洗浄剤で洗浄するなりお湯をタップリ流すなりしてみるといいかもしれません。

真壁模様替えの苦悩

【真壁】とは、和室のように柱や鴨居を出して壁が凹んで奥まっている造りの壁のことです。

その壁の多くは左官屋さんが仕上げた【繊維壁】や【聚楽壁】や【砂壁】や【漆喰】といった塗り壁が多い。

↓画像の玄関ホールの壁も【砂壁】で仕上げてありましたが、長い時間の経過で汚れや焼けカビが目立つようになり、今回模様替えを計画されました。

仕上げの検討

左官仕上げの壁で言われるのは「ボロボロと粉が落ちてくる」とか「隙間風が入って寒い」「汚れても拭けない」「釘やネジが効かない」と、いろいろございます。

そこで今回の模様替えにあたり、「どうしてもというわけではないけれども、そういったデメリットを減らせる、何かご提案はないかしら?」というご相談でした。

最初は塗り壁ですから、左官屋さんの【砂壁】か?
ベニヤを柱と柱の間に切り込んでジュラク調のクロス工事?
のどちらかで提案していました。

しかし、左官屋さんは左官屋さんで一歩も引けないこだわりがあり、
クロス屋さんはクロス屋さんで条件が揃わないと、いい仕事ができない可能性がある。と、
ちゃんとした仕事を提供したいからこその申し出もあり、
お客さん的にも「それほど深刻なことだとは思ってなかった。その上からサッと塗ったり貼ったりできるものだと思っていた」ということで
何が最適か?を探る必要がでてきました。

【真壁】の模様替えは、いくつかやり方があり、どれが正解でどれがダメか。といったハッキリしたものはありません。

最終的に判断したのは
『プリントベニヤを貼る』ことに決まりました。

真壁のプリントベニヤ仕上げ

現状の砂壁がボロボロならないようにローラーで薬を塗ってしっかり乾燥させます。

ボンド+タッカーで下地を留め、仕上げのプリントベニヤも貼っていく。

真壁の場合、現代の様な木下地が無いことがほとんどなので、数少ない貫(ぬき)や柱の横面を利用しプリントベニヤが後々浮いてこないことが大事です。

また、ベニヤを柱や梁の側面に合わせて切ったり削ったりすることもなかなか難しく時間のかかる作業になります。

どうしてプリントベニヤなのか?

これは全て大工工事となりますが、
一番のメリットはボロボロと粉が落ちない事。
次に汚れが付きにくいし、拭ける事。
厚みが少ないので、真壁の雰囲気(和調)を維持できる事。
それとたまたまですが、旧壁と同じような模様のベニヤがあったからというのも、プリントベニヤにしたポイントだったかもしれません。

久しぶりの大寒波到来

2月の5日からパラパラと乾いた雪が降り出して、大騒ぎしている割に大した事ないかな?と、当初は思っていましたがとんでもないことになりました。一晩で30センチは積もったと思います。

その日からビュービューと風が吹き荒れ、粉のような雪が吹き付けて、気が付いたら積雪50センチにもなりました。

昔はこんな雪は当たり前だったのでしょうけど、近頃は何年かに一度くらいしか豪雪に遭わないですから、どう対処していたか?を忘れてしまったくらいです。

今年の雪は気温が低かったり高くて湿り気のある雪だったりが折り重なり、バームクーヘンのようなしっとりと粘り気のある雪質でしたので、屋根からなかなか滑り落ちない、あまり経験のないタイプの雪だったように思います。

ですから軒先へ溜まって居座る厄介な雪ですね。来週からちょこちょこ雨マークが入っていますので、このバームクーヘン状態のスポンジに雨水が含まれたら、軒先への負担が尋常でないことは想像がつくと思います。

また、明日の12日の朝は−4度の予報ですね。給水湯管の凍結対策をとりましょう