シロアリ被害

建築業をしていると。
シロアリ駆除業者さんと現場へ行ったり話をする機会があるので、少しづつシロアリの生態を学んでいます。実例や実戦を通して知識を得ると忘れないものですね。

実戦と言っても、新築の建前直後に基礎や土台に噴霧する事は当たり前のようになっておりますが、

築後数十年経った家を
どのようにシロアリ対策していくか?(←重要)
シロアリ被害をどう判断するか?(最重要)
シロアリが入ってしまったらどう対処すべきか?

シロアリの生態から学ぶ

シロアリの生態については、インターネット上にいくらでも転がっていますので、このブログへたどり着ける方であれば調べることは容易いかと思います。是非検索してみてください。

ただ、画像は気持ち悪いっすよ(笑)
(ちなみに私は現場で現物を何回も見ているので。。。頭かゆくなりますけど)

シロアリの種類を要約すると。。。

① シロアリには日本産と外国産があり、外国産『アメリカカンザイシロアリ』が近ごろ幅を利かせ始めている。

② 日本産のシロアリは『ヤマトシロアリ』と『イエシロアリ』現状この2種の被害がほとんどです。

③『ヤマトシロアリ』は寒さに強く、湿った所に住む。
 『イエシロアリ』は暖かい所を好み、湿ってない所へも水分を持って移動することができる。

シロアリの生態を要約すると。。。

① 湿ったジメジメ大好き。本来は土の中に生息しているらしい。

② 紫外線は天敵。だけど引っ越しするとき羽蟻に変身すれば大丈夫になる。

③ 引っ越し時期は4月~9月頃、羽蟻に変身して団体で移動する。
  これを『群飛』と言うらしい。

④ 群飛を終えるとすぐに羽根を取り、巣作りにかかるらしい。

どなたかのブログからお借りしてきた画像で恐縮ですが、これが『群飛』です。

私も一度真昼間にこの『群飛』に遭遇したことがあります。
周りは田んぼだらけの住宅地で、最初はものすごい量のカゲロウが飛んでいるのかと思いましたが、大工さんの黒いワゴン車に張り付いている虫を見て「シロアリだ!」と分かりました。

「周りに何もない住宅地の端の家や一軒家はターゲットにされ易い」とシロアリ業者さんも言っていましたよ。

シロアリ被害を避けるには(シロアリ対策)

① 水はけの良い地盤に家を建てる。もしくは水はけが良い状態の土地にする。

② ほぼ不可能に近いですが、敷地内の土に山土を使わない。
  (正確に言うとシロアリのいる山土を使わない)

③ 床下を常にカラカラに乾いた状態にする。床を高くする。

④ 床下通気口を塞がない。または通気を妨げる物を置かない(プランターとか)

⑤ 家の周りの地べたに木を置かない。家に木を引っ付けない。
 建物のコンクリートと木が接しているだろう部分を時折チェックする。

⑥ コンクリートの微細なひび割れや打ち継ぎ部分のちょっとした隙間に『蟻道(土でできた蟻が通るトンネル)』が無いかチェックする。

⑦ 『群飛』『羽蟻』を見たら警戒する。

⑧ 定期的に畳上げをして畳(裏側)を乾燥させる。

⑨ 水回りの給排水に漏れが無いか?あったら即修理する。

⑩ 近所でシロアリ駆除をしているところがあれば警戒する。
  (これは定かではありませんが、被害が出たお宅のお隣で少し前にシロアリ駆除してました。というパターンが結構あります。お隣のシロアリと被害の出たお宅のシロアリが必ず同じグループかどうかを突き止めたわけではありません)

 『蟻道』とは上画像のようなシロアリが乾燥したところや紫外線に当たる場所を移動する際に土で作るトンネルです。
 画像では床下の土壌から柱へコンクリートに張り付くように蟻道が作られているのが分かります。
 ここは基礎にクラック(ひび割れ)はありませんが、クラックがある場合はその隙間を利用して土台や柱に到達できるので要注意なのです。

シロアリ被害の症状

正直、シロアリ被害が出てからでは時すでに遅し。というのもありますが、一応目安となる症状を列記します。

① 何だか最近床がキシむようになった。とかフワつくようになった。

② 敷居や床の間の床やフローリングの隅、柱の根本の所に白い粉が出る。

③ 柱や木枠がスジ状に変色し1㎜~1.5㎜ほどの穴がチラホラとある。

④ 柱・木枠・敷居に叩くとポコポコと空洞音がする
  (ここまでくると腐ったとかのレベルではなく、シロアリにやられた!と思っていいです)

⑤ 畳をめくったらスジ状の汚れがある。

⑥ 『蟻道』を見つけた

⑦ 『羽蟻』をみつけた

シロアリ被害の症状は、ほとんどの方が「この程度大丈夫だよ。」と見て見ないことにしてしまいがちです。

しかし、それが奴らのやり方なんです。人間には分からないように。床が抜けない程度に。木が壊れない程度に中途半端に喰い進んでいくのです。

上画像はお風呂場周辺がシロアリに食害を受けたリフォーム工事で、壁の筋交いの根本が無くなってしまっている状況写真です。

近ごろは地震で家屋が壊れるなどの被害が多く報道されていますが、よくよく調査してみると、元々シロアリ被害が進んでいたのではないか?という家屋が多くあるそうで、地震とシロアリ被害の関係に警鐘を鳴らしている方も居ます。

シロアリ被害に遭った時の対処

最終的な結論としては、やはり専門業者に駆除してもらうこと尽きます。
できるだけ一戸丸ごと駆除してもらうこと。
もうひとつ言えば、家の外周も駆除や防除をすると良いと思います。

丁度この時期、ジメジメとした天候が続くのとシロアリの『群飛時期』でもありますので、少し警戒していただければと思います。

住宅の天敵ー暴風雨・大雨・湿気・シロアリ

台風7号はとっくに通り過ぎ、温帯低気圧に変わりましたが梅雨前線の影響とかで、すごい雨です。

こういった梅雨時期。
毎日毎日降り続ける雨と湿度・気温は住宅にどのように影響するでしょうか。

そんなこと、あまり考えないでしょうけど。。。

木造の住宅なんかですと、柱や梁・土台・垂木。家じゅうの木が空気中の湿気を吸収します。

ただ、湿気を吸っても、晴れた日とかに吸った湿気を吐き出すことができれば問題ありませんが、吸った湿気を吐き出すタイミングが無い。もしくは湿気を吸いっぱなし。ビジョビジョの状態。

こうなると木にとっては致命的です。

そのような状況になりがちな場所と言えば。。。『床下』ではないでしょうか

『床下』の下は『土壌』になるわけですが、地盤によっては水捌けが良い所とそうでない所があります。

水捌けが悪いと、一見 土や砂利・草で水たまりは見えないかもしれませんが、床下や家の周りが水に囲まれているのとよく似た。。。大げさに表現すると下画像のようなイメージなのかもしれません。

こんな状況にも関わらず、「ハクビシンや猫・小動物の侵入が嫌で。。。」といって床下通気口を塞いでしまわれる方がたまに居ますが、

「アレは止めた方が良いと思います。
床下のムンムンの湿気の排出を妨げてしまいます。」

床下の通気が悪く、水捌けも悪く、バチャバチャ雨が降り続くとどうなるか。

床下の土壌やコンクリート土間に『カビ』や『シロアリ』が住み着きやすい環境になってしまいます。

高温多湿の今時期ですと、それらは土台や床下地をターゲットにジワジワと上がってきて徐々に住まいを侵食していってしまいます。

特に今時期からは『シロアリの群飛時期』ですので、シロアリが引っ越し場所を探しています。

シロアリが好む、ジメジメ環境を造らないようご注意ください!

巧みな訪問営業に戸惑うお客様

昨年10月の台風と今年の大雪の影響で屋根や雨樋・外壁の修繕が非常に多く、一時は職人さんの確保すらままならない状況で、お客様には大変お待たせしてご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

そんな中、「うちは慌てなくてもいいよ!もっと大変な所先にしてあげて。」と気遣っていただいた昔好のお客様もおられて、人の温かみを実感する昨今でありました。

ありがとうございました。

話はガラっと変わってしまうのですが、
ごく最近、身近なお客様から一本の電話が入りました。

お客様:「もしもし、マルセイ住宅産業さんですか?私、○○町の○○ですが、先日突然、塗装の訪問営業の方から、

{そろそろ板金屋根の塗り替えをされた方が良いのではないでしょうか?大雪の後ですから塗装が傷んでいるお宅が多いんですよ}

と、見積りだけでも。。。ということだったので見積りを持ってきたんだけど、この金額、本当にこんなにかかるのかなー?○○株式会社って知ってる?」

私:「知ってますよ。ちっとも変な会社さんではないと思いますよ。」

お客様:「んでね、その営業の方に言ったんですよ。
うちはいつも他から(他の会社)も見積り採るんだけど、いいかい?って聞いたら、いいですよ。って言うから、是非マルセイさんにも見積り出してもらいたいのですよ?」

私:「いいですよ。分かりました~。」

そして後日、見積りをするための下見に行きましたが、
それほど塗装が傷んでいる風はありませんでした。

しかし、お客様のご要望なので見積りを作って、その書類の最後にこのように書いたのです。

【 お見積り作成しましたのでご確認ください。
そして、そもそも塗り替えをする必要があるかどうかも含めてご検討いただければ、と思います。
一つの判断材料として塗装の塗り替えは10年ほどを目安に考えられてはいかがでしょうか? 】

そしたら翌日電話があり、

お客様:「よく考えたら、屋根塗り替えなんかよりもっとせなアカン事あったわ!
あれ塗り替えてからそれほど経ってないし。。。よく見たらそんな傷んでないし。。。お手数かけて申し訳ないね。」

というご回答でした。

こういったことが巷ではよくあることなのかどうか?
当然業者が業者(私の)の家に訪問営業をしに来ることは無いので私は知る由もありませんが、傷んでそうな時期に「お宅の傷んでますよ。」と言われると、信じ込んでしまうかもしれませんね。

私も常々、工事のプランをする上で

「そもそもこの工事は何の目的で、何の必要性があってお金をかけてするのか?」

と、根本的な所へ再確認しながらプランを考えるよう心がけています。

 

30豪雪による被害

少しづつ浮き彫りになる30豪雪の被害

ニュースでも県内の雪災被害について取り上げられております。
雪災被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。

温暖化が進んでいるから、こんな大雪は遥か昔の話としか思わなくなっていましたが、まさに「天災というのは忘れたころにやってくる。」そんな言葉が響く冬となってしまいました。

私も何件かお客様の屋根の雪下ろし・除雪をしましたが、2階の屋根からわずか10センチ足らずのツララが落ちてきて頭に当たり、幸い小さくて問題はありませんでしたが、これが巨大な氷の塊とか雪の塊だったら。。。と考えるとゾッとしました。

まだ、屋根の雪も道路の雪も減りはしましたが残っておりますし、ツララや氷の塊は冷え込めばできてしまいます。道路を歩くときは常に足元と屋根の端口に注意してお出かけください。

住宅やエクステリアの被害

ここのところ天気がいいので車で走っていても、カーポートが歪んでいたり、倉庫らしきプレハブの建物が潰れていたりしているのを見かけます。
お仕事の方でもこの豪雪の影響と昨年の台風の影響による住宅の部分修理や外構(エクステリア)の問い合わせが複数出てきています。

そんな中で話があがるのは住宅の火災保険について。
別のページでも火災保険について書いていますのでよろしければコチラへ
「火災保険を活用した修理修繕」

自宅の雪災被害は基本、火災保険を適用できますが、エクステリアや隣家の建物や構造物にまで被害が及んでしまった場合は、ほとんどのケースで別途の特約を結んでいないと難しいようです。

その特約に入っているかどうかは、所属の火災保険会社に問い合わせるか保険証券で確認できると思います。

また、被害と分かった時点で写真に収めておくと良いと思います。
特に雪の場合は雪が溶けてしまうと状況が分かりづらくなることもあるかと思います。

写真は被害箇所と分かる程度に家の全体。
被害箇所の詳細が分かるように接近したもの。
落下物がある場合は片づけてしまう前に写真に収めておきましょう。
障害にならなければ落下物をそのままにして保険屋さんにどうすべきか聞くのも良いかと思います。

何ともなくても総点検

今現在異常がなくても、積雪が落ち着いたら屋根・壁・家の周りを総点検したほうが良いと思います。
特に屋根や壁は仕上げ材の下に防水紙が敷いてあるので、すぐに雨漏りが無くても後になってジワジワと被害が露呈する場合があります。

落雪事故にご注意!

いやいや、ひどい大雪でしたね。
一日晴れ間がありましたが、状況はそれほど変わらない印象です。
我が子が通う武生南小学校は登校が始まりました。
春休み並みの連休でした。

さて、今朝も子供たちを送り出す際に
「屋根から落ちる雪に気を付けなアカンぞ」と声をかけましたが、一日晴れ間があった分雪が融けて重くなり、その水分で滑り落ちやすくなっています。これが2階の屋根から落ちる衝撃はかなりのものと想像できます。
留めてある車も落雪の被害に遭っているようですので、十分ご注意いただきたいです。
落ちてくるのは雪だけではないかもしれません。かなりの重さですから雪と一緒に外れた瓦や雪止め金具等も考えられます。

2階の屋根の下にある、屋根がポリカーボネート製(透明)の風除室やテラス屋根・カーポートなどの下に居るのも危険です。ポリカーボネートの屋根は落雪の衝撃で突き破る恐れがあります。

また、雪が止まったので屋根の雪下ろしを・・・とお考えの方が居るかもしれませんが、先の理由により滑りやすく屋根の雪崩に巻き込まれる恐れもありますので、十分な安全装備を着用して屋根に上がってください。

越前市、56豪雪並の積雪に注意!

毎日毎日よく降りますね。。。
降り続く雪に振り回されて疲労困ぱい。
といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここ二日間で降雪量が1mを超えました。
これは二日間なので、それ以前に降った雪が残っていればそれ以上になります。
アルミ製のカーポートはタイプによって耐積雪荷重が決められています。

福井の雪は水気を含んだ重たい雪が特徴ですので、積雪量の6割ほどを目安にした方が良さそうです。是非早めに雪を下ろすようにしてください。雪下ろしの際は十分注意してください。

水道管凍結注意!

県内で水道管の凍結が原因で水漏れ事故が多発しているようですのでご注意ください。

天気予報をこまめに確認し、
気温がマイナスになっていたら対策をしておいた方が良いでしょう。風当りによって凍結状況が違いますので、大げさ目で対応しておいた方が良いと思います。

特に屋外の露出した水道配管、散水栓や立水栓、給湯器に注意してください。

[ 対策 ]

① 寝る前に、屋内・屋外の1カ所ずつの水道蛇口を、ごく少しゆるめて、糸状になるくらいの水を出しておきましょう。

 

②屋外の立水栓の蛇口にタオルなりを巻き付けて、ビニール袋を被せてしばっておくだけでも随分違うと思います。

[ 補足 ]

空き家をお持ちの方や、しばらく家を留守にする方は水道の元栓(水道メーターにあるバルブ)を閉めておくと安心です。

 

ホームページを改装中!

元のホームページがソフトを運営していた会社の都合で
将来的に使えなくなるかもしれない。

ということで、急遽作り変えることになりました。

正直、最初からホームページを作るのは大変です。
頭も使うし、やりかたも違うし、時間も使いますが、少しづつやり方が分かってくると面白くもあります。

それに、会社が今までしてきたことやこれからしていきたい事を改めて考え直し整理するにはいい機会と捉えると、無駄なことだとは思えません。

少しずつですが頑張りたいと思います!