住宅設備が入ってこない問題

下記記事の通り住設が入ってこない状況の為、実際に打合せが難航する等の影響が出ているようです。
メーカーや特約店は「先に予約をしてから気長にお待ちいただくしかありません。」と言いますが、場合によってはそうもいかないケースなどがあり、頭を抱えてしまいますね。

トイレ他住宅設備がなかなか入荷できない状況が記事にされています。

海外にあるメーカー工場がストップ

コロナの影響で住設を作っている海外の工場が生産をストップしている。らしい

海外からの輸送でトラブっている

これもまたコロナの影響で輸送会社がストップしたり、輸送船のコロナ対策問題や、運航途中で経由する国の対応等でコストがかかるのと時間もかかる。らしい

半導体の不足

コロナの影響で需要が止まっていて、コロナ感染症が下火になるタイミングで一気に半導体の需要が高まり、生産が追い付かない。という一つの見方があるようです。半導体は住設や白物家電には欠かせないもののようです。

メーカーの選択

とある住設メーカーの商品がストップすると、他のメーカーに消費が集中する。
するとたちまちそのメーカーも製品が無くなり、次、また次、と選択肢が無くなっていく。らしいです。

全部が「・・・らしいです。」というくくりで大変申し訳ありませんが、とにかく根本の元凶はコロナ感染にあるのですが、直接的な原因は複数あり、メーカーや商品によって理由(言い訳)は違うみたいです。

いよいよウッドショックも地方に?

リフォーム新聞より

今年の3月頃から言われていたことですが、梅雨時期には身の回りのいたる所で「木材がなくなるのではないか?」と噂され、盆明けくらいからそれが現実のものとなってきました。

最初の頃は、「輸入木材や加工木材だけ」と言われていて、地場製材所は地元の木材を扱っているので大丈夫。といった安心感がありましたが、輸入木材がダメなら地産の木材を使うようになり、自然と地場の木材も品薄になるという、至極当然の現象となっていると思われるのです。

住宅資材も海外生産に偏っている

元々は国内で生産されていた住宅関連の設備や資材も、効率を求めて生産拠点を海外に変えてしまって、その土地の生産が止まったり流通が途絶えることで、供給ができなくなっているのが現状のようです。

こんなグローバルなことを考えもしなかったですが、現実を目にするとよく理解ができるもので、改めて自分の置かれた環境を見つめ直すことが出来たように思います。

コロナ感染症の解決もそうですが、出来るだけ早く少しでもいいので以前の状態に戻ってほしいな。いや、これを機にもっと地産が見直されるのも良いことだな。と感じる今日この頃です。

給湯器の凍結防止機能

昨年の暮れから寒さが例年より際立って冷たく感じています。

今シーズンの大寒波の折、明け方の気温が-6℃という予報の時がありました。

いつから観測されているのか分かりませんが
-6℃ってあまり無かったような気がします。
ですから雪国の方は用心してほとんどのご家庭で水道の凍結防止策を
されたのではないか?と思います。

では、給湯器の凍結対策はされていますでしょうか?

以前、長野県に住んでいた時、
住まいの壁付け形のガス給湯器の水道管が破裂して、
見事な氷の滝のオブジェができていたことがありました。
大変でした。

そういう時って、あっちでもこっちでも水道が破裂して
水道屋さんがなかなか来れない状況になっていますので
給湯器の凍結防止対策、大事だな。。。と思いました。

でも今の給湯器は
『自動で凍結を防ぐ機能が働くようになっている!』

昨年の暮れに石油給湯器を設置させていただいたお客様から

「近頃夕方になるとリモコンの”運転ボタン”も押さないのに
勝手に給湯器がウ~ン・ウ~ンと大きな音を出すようになった。
これが夜中じゅう鳴ってるから、近所迷惑だから見てくれ。」
といったお問合せがありました。

次の日の朝10時頃に行ってみると
不思議な事に「さっき音が止まったわ。問題無く使えとる」
ということで配管が外壁や本体に接していないか?とエラーコードは出なかったのを確認して帰りました。
するとまた翌朝お電話いただき、「また夜中鳴ってた」とのこと。
メーカーさんに問い合わせたところ

「近頃の循環型(湧き増しタイプ)の給湯器は
深夜に循環パイプ内の水が凍らないよう、ある一定の気温になると自動的に浴槽の中の水を循環させる機能がある。それはリモコン表示がOFFであろうがコンセントがささっていれば勝手に動きます。」

こういった機能が働いて音がするのでしょう。ということでした。
でも、どう考えても気温がマイナスになってもいないのに循環パイプの凍結防止機能が作動しているのですが?

それは凍結してからでは遅いので早めに作動するよう室外の温度センサーが感知するようになっている。

というメーカーさんの説明でした。

 

メーカーHPでも「よくある問合せ」の中にあります。

夜中に大きな音が鳴る症状についても「よくある問合せ」の中にあります。

水が凍結しそうな晩は、凍結防止のために浴槽の湯の循環口から上5~10cmまで水なりお湯なりを張っておきましょう。水が張っていないと、循環ポンプが空回しになりグワーン・グワーンといった音が鳴るそうで、水を張っておけばほとんど音が無くなる(モーター音は多少ある)そうです。

住宅設備は毎年のように新しい機能が付きモデルチェンジしますし、メーカーも種類も豊富にあり調べるだけでも大変ですが、人生毎日が勉強です。

まだ2月なのでしばらく寒さは続きそうですね。
水道管の凍結防止を心がけましょう。

寒中お見舞い申し上げます。

降り止まない雪の処理に振り回されているうちに何日も過ぎてしまいました。
今回の大雪は、一晩でどっさり積もるというよりか、長期に渡り降り続けて積もったという感じでしょうか?

あ、でもニュースを見ると越前市・福井市・大野市では状況が全く違うんですよね。【嶺北】と一括りにされますが、今年はそれぞれの場所で差があるようです。

コチラ↓1月9日のニュース

 

 

 

 

「北陸自動車道が立ち往生」「国道が立ち往生」と全国版のニュースで連日報道があり、私も心配しておりました。それも昨日の11日には解除されたみたいです。

そして今日はやっと少し気温が上がり、雨ではありますが「少し溶けてくれる」という安心感があってホッとされた方は多いのではないでしょうか。

このまま春に向かって暖かくなってほしいというのが本音です。雪関連でご商売されている方も居ると思いますので、ほどほどでお願いいたします。

そしてこのままコロナ感染がピークアウトし、皆様に以前の普通の生活が戻ってきますように。。。

今年も良い年になりますように。。。と祈ることも大事ですが、そのために自分にできること。そしてできそうなこと。そしてやってみたいこと。この3つを目標に掲げて前向きに頑張りたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

県産材補助を利用した新築・リフォーム受付中

県産材利用の新築リフォーム、令和2年度版

福井県地産の建材を使用した新築・リフォーム住宅に・・・

・新築=最大70万円
・リフォーム=35万円   を補助しますよ。
というものです。

 

県産材利用補助金パンフ表紙

対象となる県産材とは・・・

① 福井県産木材や県産木材を加工した建材
② 越前瓦
③ 越前和紙

となっています。
②と③はそれぞれ単独で使用しても補助対象になりません。
福井県産木材+越前瓦
とか
福井県産材+越前和紙
というセットでないといけないみたいです。

福井県産木材と越前瓦のセットリフォーム

以前させてもらった県産材利用補助金工事は、屋根瓦の葺き替え工事でした。

野地板の軒先部分貼り替え「40年以上、瓦もその下地の野地板も葺き替えていないので、どちらも傷んで弱くなっているのではないかな?」とご心配されていましたので、

瓦を捲るついでに県産材補助金を利用して積雪で一番無理のかかる軒先部分の野地板だけでも貼り換えてはどうか?と提案させてもらいました。

特に和風住宅の【あげうら】は、下に何も貼らない【あらわし】で仕上げていることが多いので、何十年も経った住宅の軒先が積雪で折れてしまうことがあります。(積雪時よくみなさんが”軒先の雪だけでも落とす”というのはこのことです)

越前瓦葺き替え瓦を葺き替えるタイミングにこういった【補助金を利用してついでにできること】をしてしまうというのもひとつの手段かもしれません。

県産木材にも等級があります。
同じ杉材でも、【1等】【小節】【無地】もっと細かい仕分けはあるんでしょうけど、要は等級は関係なく、下地材であっても化粧材であっても福井県産の木材であれば県産材補助金の対象となりますよ。
ということです。

 

 越前瓦もすごい昔から伝わる伝統焼き瓦で、土も良く焼き温度が高い越前瓦は施工後の変形やひずみが少ない日本屈指の瓦だと思います。また、屋根に登る機会が多い私にとっては、表面がツルツルしていないので滑りにくく安心して瓦屋根に登れますね。

 

コロナ、豪雨被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げます。

今年に入ってから自然の脅威が続いています。
コロナ感染症の猛威と熊本の豪雨災害。
どちらも多くの被害者が出ました。
心よりお見舞い申し上げます。

 ここ福井県でもコロナ被害がかなり出ましたし、一時はどうなることかと思いましたが、現在は落ち着きを取り戻しつつあります。
(書いてる最中に県内に感染者の報道がありましたが。)

 がしかし、今現在でも有効なワクチンや抗生物質薬が出来ていませんので、引き続き感染予防につとめたいですね。

網戸に注文が集中

 福井県もコロナ感染ピーク時から外出の自粛要請が出され、出来るだけ自宅から出ないよう心掛けて居られた方が多かったのではないでしょうか?
 こういった背景から、住宅でも感染予防のための換気に関心が向いたのか?
 窓の網戸に注文が集中し、順番待ちになっているそうです。
                     =サッシ屋さん談=

網の取替えDIYの注意点

 私も知らなかったのですが、今の網戸の網ははほとんどがゴム押えですが、一部樹脂押えやアルミ押え縁のものがあるようですので、ご自分で張り替えされる方は部材を揃える前にご確認ください。

例えば↓はパッキンタイプです

このパッキンタイプにゴムのビートを差し込もうとしても無理なのでご注意ください。

また画像にありますように、メーカーやタイプごとに形も違うと思われます。

換気扇による換気

 夏時期は窓全開でいいのですが、冬場は寒くてあちこち開けっ放しというわけにもいきません。
 やはり換気扇があるようならトイレ・洗面所・キッチン等の換気扇や2階の換気扇を回しっ放しにするなどの対応が必要になるのではないでしょうか。

 コロナ問題はこれからも尾を引きそうな感じ(今日75日ぶりに県内で感染者が出たという報道を聞きながら作成中(-_-;))ですし、他のウィルス系感染症だって換気は必要になるでしょうから、今から各部屋に換気扇を設置することも考えなくてはならなくなる。  かもしれませんね。。。

 

2階の改装 ~part1~

=打合せ=

木造2階建てで、築50年以上の純和風住宅。
敷地内には池のある広いお庭と車庫兼離れの建物があり、
敷地的にはすごく広いのでゆったりとした佇まいに見えるお宅です。

10年ほど前に水回りを中心に1階をリフォームしましたが
2階にご家族が移住するということで2階のリフォームを計画されていました。

● 現場下見

築50年以上もの木造住宅となると
多くは長い年月により家自体も変形しますが
それに加えて地盤の変形などで全体的に
水平・垂直・直線・平面がガタガタしてきます。

しかし、このお宅は
2階部分を下屋が取り囲むような造り(ピラミッド型)
になっているためか、あまり狂い・歪みがありませんでした。

ただ、2間(3.6m)飛ばしや1間半(2.7m)飛ばしの鴨居は
襖が動かないほど詰まっていました。
要は鴨居が下がっている状態です。

● ヒアリング

お客様のご希望

>きれいにしてほしい
>ゆったりできる空間
>窓が大きすぎる
>2階から下屋に出る場所を確保
 (大雪の時に下屋の雪下ろしに出るため)
>2階で仕事もできるような計画
>書棚は丈夫な造り付け
>物が多いので収納も多く
>現在ある家財等の移動・撤去・処分
>部分的に雨漏りがあるので屋根の点検・修理

=プランニング=

● 鳥瞰図・パース図

何度か打合せを繰り返す中で
少しずつ間取りや仕様をまとめていきます。

と言っても
2階のリフォームなので
好きなように柱を抜いて壁を作るわけにいきませんし

2階の場合は、1階の間取りや丈夫な梁との関係も
考慮しないといけません。

総合的な事を考慮しながらプランを絞っていきました。

プランの説明は主に上図のような鳥瞰図を用いたり
部屋のイメージをもってもらうため
下図のようなパース図を用いました。

イメージですので家具や家電・照明器具は参考となります
基本、カーテン類は最終段階まで未定です。
実際に窓が付いて部屋の雰囲気が出来てこないと
お客様も判断に困ると思うので。

● プランニングボード

建具や照明・コンセント・換気扇・エアコンなどの意匠に関わる建材・既製品の配置をプランニングボードで

1平面図に対してできるだけ情報を貼り付けます。

照明は照明のプランボード
建具は建具のプランボード
設備は設備のプランボードと
別々のボードにするところもありますが
全体的な配置の関係が分かりやすく
お客様も一目で全体の配置箇所が分かりやすいと思うのでこうしています。

 

第53回全国道場少年剣道大会

7月24日に第53回全国道場少年剣道大会が日本武道館でとり行われました。

私の子供たちは幼少の頃より、縁あって近くのスポーツ少年団剣道部に通っており、今回そのチームが全国大会へのキップを手にし、小5の娘もメンバーとして全国大会に連れて行ってもらえることになったのです。

剣道の先生・メンバーの皆さんには感謝しかありません。

そこで今回、平日ということもあり、
工事中のお客様に事情を説明してお休みをとり
先に東京入りしている娘たちの所へ息子と共に応援に駆けつけました。

↑日本武道館の入口

厚み15センチほどで高さ4m近くある欅の立派な門扉が印象的

↑全国大会の開会式の様子です。

全国の少年剣士たちが集うわけですから、すごい人数ですね。
応援席も手狭で常に立ち見状態でした。

開会式直後の第1試合目から娘の試合でしたので、
心の準備ができているのか心配な1戦目。

先鋒・次鋒と勝ちを進める中、
なんと中堅の娘は負けてしまいました。
しかし、副将・大将も勝ちをとり、チームは第2試合目へと進みます。

今度こそ。。。

2戦目の相手はかなりガタイも大きな男子。パワーも動きもさすが全国レベル。

果敢に立ち向かいますが、ここでも負けを喫してしまいました。

 

結果、チームとしても2戦目で幕引きとなりました。

親としては。。。
「よくあんな大舞台で頑張った!良い経験ができた!」
と褒めてやりたい反面、

チームに貢献できなかったというのもあり、複雑な心境でもありました。

しかし、いろんな課題も見えたし、娘本人も新たな目標ができたようで
心機一転して前向きに今後も励んで欲しいと思いました。

家を解体

全国的に見ても空き家が多くなっている昨今ではありますが
空き家をどう維持管理するか。今、それが問題になることが多いようです。

その選択肢のひとつとして『解体』がございます。

私は建築を建てる・維持するの他にも建物を適正に解体することも重要な任務だと感じております。

解体は危険が伴います。
また、ご近所の協力や理解が必要です。
適正な価格も知っておくべきですし、
解体後の土地の利用なども視野に入れた計画が必要だと感じているからです。

また、環境保全の見地からすると、建築は環境の保持に大きな影響を与えることが分かってきました。木材の生産から廃棄・リサイクル。建材の分別処分。
皆がみんないい加減な処分をしていたら環境は一向に良くなりません。

建築に携わる者として、しっかりと家の最後を看取ってあげるのも私の役目と感じているのです(勝手にですけど)

解体の準備

簡単に解体と言っても、ご自分名義の家を解体する機会など
なかなかありませんから、何から手を付けたらよいのか迷ってしまいますよね。
なので今回、あくまで一つのケースから手順を記したいと思います。

解体の依頼主様はご両親からご実家(土地と建物)を譲り受けて
時が経ち、建物内部・外部共に傷みが激しくなってきて

・維持するには負担が大きくなってきている。
・空き家があるとご近所に迷惑がかからないか心配。
・地域の防犯にも良くない。

このようなことから解体を検討されました。

しかし、両親が生活していたままの状態で
生活の物が何から何まで残っている。
まず何をすべきなのか?

まず、片付け。

これは解体費に大きく響く場合があります。いや、響くでしょう。

家財・家具・機材・日用品・生活ごみがある状態とそれらがスッキリ無い状態では当然費用に差が出ます。

残念ながら昨今のゴミ処理事情はリサイクル法施行以来、どんどん厳しくなっております。

そのポイントは。。。

【業者が業務上出したゴミは、いくら一般ゴミであっても産廃とみなされる】
であります。これはものすごく重要です。

つまり、家財・家具・日用品・家庭ゴミまで解体工事にひっくるめてしまうと、
全部産廃扱いになってしまうわけです。
地域の収集に出せばタダなのに、業者料金がかかってしまう。

それなら。。。
① ちょっと時間がかかっても地域のゴミ収集日や粗大ごみに出す。
② もしくは自分で車に積んでゴミ処理場へ直接持っていく。

この2点が効率的と思います。

尚、分別は参考までに下図をご覧ください。
(画像をクリックすると大きく表示されます。)

 

申請

解体しますよ!っていう申請書を作成します。手続き自体は業者がしているのがほとんどで、依頼主さんは署名・捺印くらいですかね。

お祓い

お仏壇や神棚のお精抜き・移設・処分。

場合によっては便所の便壺を汲み取り・清掃後に便所を浄化する意味でお祓いすることもあります。

井戸のお祓いなどもあるようです。

ライフライン

解体直前には電気や電話回線等の解約、トイレの便槽の清掃を済ませましょう。
水道は解体時に水を撒きます(粉塵の散布を抑えるため)ので、解体後の手続きで良いと思います。

便槽の掃除を怠ると、解体後更地になった後に糞便臭が辺りに立ち込めるのでちゃんとしておくことをお勧めいたします。

ご近所あいさつ

解体が始まると少なくともご近所に迷惑がかかりますので、近々解体する旨をご近所にお伝えしておきます。

・大きな重機の出入り(場所によっては交通規制等あるかもしれませんね)
・解体に駆け付ける人夫さんの駐車
・粉塵や騒音

こちらの施主様は前面道路が狭いので。と
区長さんに公民館の駐車場を使わせてもらう許可をもらっていました。

トラブル回避の詰め

解体でのトラブルはどこまでやるか?のライン引きをしっかりして、書面で明らかにしてもらう事ですかね。

・ 離れはや蔵は残すのか残さないのか?
・ 解体後、砂利や赤土を敷いて整地するのかしないのか?
・ 周りの木々・植物は刈るのか?
・ ブロック塀やフェンスなど

「え~。これ入ってなかったの?」とか「これは残してって言ったじゃん」っていうのが無いよう、決定権のある人が打合せ立ち合いと書面の確認をすると良いと思います。

そして、地中に埋まっている物が分かっているようであれば前もって業者に言っておくと良いと思います。(ま、ほとんどの方が地中の埋設物のことなど知りませんが)

最近問題になった学園施設でも埋設物の処理問題ありましたね。
地中から有害物質や解体困難な物体が出てくるなんて、見ただけではわかりませんからね。

気温35℃超えの日除け

梅雨はいつになったら終わるのか・・・

と思っていたら、途端に明けてしまいましたね。

今度は、「この暑さ一体いつまで続くんだ・・・」と嘆いてしまいそうな極端な温度変化に体がついていけない状況です。

住宅に日陰を・・・

最近は大きくせり出した『軒』や『庇』がある家をあまり見かけなくなりました。『軒』や『庇』の下で雨宿り。むか~し学校の帰り道でも、傘を忘れた雨の日には知らない人の家の軒下をハシゴしながら帰った覚えがあります。

『軒』『庇』の役割は雨よけ、雪よけ。そして日差しを遮る。

間接的に太陽光を取り込んだり、雨垂れや雪が壁から離れたところに落ちる。つまり、壁や窓を汚さない傷めない。

そんな工夫が軒や庇にはあるのだと思います。

しかし、最近の住宅には出の大きな軒や庇が無くなってきています。それというのはデザイン的なことであったり、コスト削減であったり、理由はいろいろかと思います。

軒や庇が無いと太陽光がまともに窓に当たり、日の当たる床を熱して室内が暑くなってしまいます。

そんなこと言ってる自分の家にも部分的に軒も庇も無い大きな窓があります。ガラスは当時出たてのペアガラスで、特に断熱ガラスでもないため夏場はもろに太陽の熱を受けてしまいます。

そこで3年前に『スタイルシェード』なるものを付けてみました。
↓こんな感じのものです。

スタイルシェードのその後

丁度3年ほど前に取り付けた我が家のスタイルシェード。

「5~6年ほどで生地が傷んでくるかもしれませんが、生地だけ替えることもできますから。」
と説明を受けましたが、そもそそも日差しが強いこの時期くらいしか下ろすことありませんから、冬場はもちろん上部のBOXの中に納まってるので生地が劣化することもありませんし、もっと長くもつのではないかと思っています。

完全な雨よけにはなりませんが、少々の雨は防いでくれています。

まずは何よりも日陰ができるだけで随分と部屋の中の温度上昇に違いを感じます。エアコンの効きも良いので光熱費の節約にもなってるかな~?

←部屋の中からの画像です。

中からはソコソコ外の景色が見えます。
外からは全く部屋の中は見えないので、目隠しにも十分役立つと思います。

写っている山は日野山ですねー

しばらくはこの暑さが続きそうですから、熱中症などに気を付けてがんばりましょう!

シロアリ被害

建築業をしていると。
シロアリ駆除業者さんと現場へ行ったり話をする機会があるので、少しづつシロアリの生態を学んでいます。実例や実戦を通して知識を得ると忘れないものですね。

実戦と言っても、新築の建前直後に基礎や土台に噴霧する事は当たり前のようになっておりますが、

築後数十年経った家を
どのようにシロアリ対策していくか?(←重要)
シロアリ被害をどう判断するか?(最重要)
シロアリが入ってしまったらどう対処すべきか?

シロアリの生態から学ぶ

シロアリの生態については、インターネット上にいくらでも転がっていますので、このブログへたどり着ける方であれば調べることは容易いかと思います。是非検索してみてください。

ただ、画像は気持ち悪いっすよ(笑)
(ちなみに私は現場で現物を何回も見ているので。。。頭かゆくなりますけど)

シロアリの種類を要約すると。。。

① シロアリには日本産と外国産があり、外国産『アメリカカンザイシロアリ』が近ごろ幅を利かせ始めている。

② 日本産のシロアリは『ヤマトシロアリ』と『イエシロアリ』現状この2種の被害がほとんどです。

③『ヤマトシロアリ』は寒さに強く、湿った所に住む。
 『イエシロアリ』は暖かい所を好み、湿ってない所へも水分を持って移動することができる。

シロアリの生態を要約すると。。。

① 湿ったジメジメ大好き。本来は土の中に生息しているらしい。

② 紫外線は天敵。だけど引っ越しするとき羽蟻に変身すれば大丈夫になる。

③ 引っ越し時期は4月~9月頃、羽蟻に変身して団体で移動する。
  これを『群飛』と言うらしい。

④ 群飛を終えるとすぐに羽根を取り、巣作りにかかるらしい。

どなたかのブログからお借りしてきた画像で恐縮ですが、これが『群飛』です。

私も一度真昼間にこの『群飛』に遭遇したことがあります。
周りは田んぼだらけの住宅地で、最初はものすごい量のカゲロウが飛んでいるのかと思いましたが、大工さんの黒いワゴン車に張り付いている虫を見て「シロアリだ!」と分かりました。

「周りに何もない住宅地の端の家や一軒家はターゲットにされ易い」とシロアリ業者さんも言っていましたよ。

シロアリ被害を避けるには(シロアリ対策)

① 水はけの良い地盤に家を建てる。もしくは水はけが良い状態の土地にする。

② ほぼ不可能に近いですが、敷地内の土に山土を使わない。
  (正確に言うとシロアリのいる山土を使わない)

③ 床下を常にカラカラに乾いた状態にする。床を高くする。

④ 床下通気口を塞がない。または通気を妨げる物を置かない(プランターとか)

⑤ 家の周りの地べたに木を置かない。家に木を引っ付けない。
 建物のコンクリートと木が接しているだろう部分を時折チェックする。

⑥ コンクリートの微細なひび割れや打ち継ぎ部分のちょっとした隙間に『蟻道(土でできた蟻が通るトンネル)』が無いかチェックする。

⑦ 『群飛』『羽蟻』を見たら警戒する。

⑧ 定期的に畳上げをして畳(裏側)を乾燥させる。

⑨ 水回りの給排水に漏れが無いか?あったら即修理する。

⑩ 近所でシロアリ駆除をしているところがあれば警戒する。
  (これは定かではありませんが、被害が出たお宅のお隣で少し前にシロアリ駆除してました。というパターンが結構あります。お隣のシロアリと被害の出たお宅のシロアリが必ず同じグループかどうかを突き止めたわけではありません)

 『蟻道』とは上画像のようなシロアリが乾燥したところや紫外線に当たる場所を移動する際に土で作るトンネルです。
 画像では床下の土壌から柱へコンクリートに張り付くように蟻道が作られているのが分かります。
 ここは基礎にクラック(ひび割れ)はありませんが、クラックがある場合はその隙間を利用して土台や柱に到達できるので要注意なのです。

シロアリ被害の症状

正直、シロアリ被害が出てからでは時すでに遅し。というのもありますが、一応目安となる症状を列記します。

① 何だか最近床がキシむようになった。とかフワつくようになった。

② 敷居や床の間の床やフローリングの隅、柱の根本の所に白い粉が出る。

③ 柱や木枠がスジ状に変色し1㎜~1.5㎜ほどの穴がチラホラとある。

④ 柱・木枠・敷居に叩くとポコポコと空洞音がする
  (ここまでくると腐ったとかのレベルではなく、シロアリにやられた!と思っていいです)

⑤ 畳をめくったらスジ状の汚れがある。

⑥ 『蟻道』を見つけた

⑦ 『羽蟻』をみつけた

シロアリ被害の症状は、ほとんどの方が「この程度大丈夫だよ。」と見て見ないことにしてしまいがちです。

しかし、それが奴らのやり方なんです。人間には分からないように。床が抜けない程度に。木が壊れない程度に中途半端に喰い進んでいくのです。

上画像はお風呂場周辺がシロアリに食害を受けたリフォーム工事で、壁の筋交いの根本が無くなってしまっている状況写真です。

近ごろは地震で家屋が壊れるなどの被害が多く報道されていますが、よくよく調査してみると、元々シロアリ被害が進んでいたのではないか?という家屋が多くあるそうで、地震とシロアリ被害の関係に警鐘を鳴らしている方も居ます。

シロアリ被害に遭った時の対処

最終的な結論としては、やはり専門業者に駆除してもらうこと尽きます。
できるだけ一戸丸ごと駆除してもらうこと。
もうひとつ言えば、家の外周も駆除や防除をすると良いと思います。

丁度この時期、ジメジメとした天候が続くのとシロアリの『群飛時期』でもありますので、少し警戒していただければと思います。