2023年 元旦 

新年明けましておめでとうございます。

(有)マルセイ住宅産業 
森谷祐一郎です。

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。

 今日から2022年寅年が去り、2023年兎年が始まります。

 私的には『世界的にも社会的にも個人的にも大きな動きのあった2022年』との印象で、自分自身が2023年に向けてどう変化するべきかを考察するような年だったように感じます。

 そして迎えた2023年となるわけですが、昨年得たものを実行にうつし、あらためて『安心便利な対応と喜んでもらえる空間づくり、ものづくり』を心がけ、仲間の企業さんや職人さん達と共に『住まいの未来』を盛り上げていきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

鉋のメンテナンス③

鉋台の調整も木を綺麗に削るための役割を十分担っています。
どんなに刃を確実に砥いでも、台の調整がままならないと上手に削れません。

鉋台の削りたい部分にケのマーク
全体の捻じれをみて集中的に削りたい所に『ケ』のマークを付けました。
ペーパーで削っている所
平らな鉄板の上で#180のサンドペーパーを使ってガシガシ削ります。右上マークの『ケ』は削って消えました
全体的に平らに削れた
『ケ』のマークを中心に全体を平らに削ることができました。
ピンク色の斜線部を削る
ピンク色の斜線部をへこませる。
赤線の部分は木材に当たる基準となるので削らない。
真っすぐな定規を当てながら、横から覗いて隙間を確認しながら擦ってへこませます
少しずつをこするために使うのがこの『立鉋(たちがんな)』
全ての調整が完了していよいよ試し削り
削る木材は杉の柾目で比較的目が細かい
現場で使う鉋としてはこれで良しとします
ものすごくこだわる方もいます。

鉋の出番は・・・

 建築現場で鉋を頻繁に使うことはほとんどないですかね。少なくなりましたが和室まわりとか化粧の木肌を見せる自然木仕上げの内装、リフォームで化粧の現場合わせ。とかですと、まだ使うかもしれません。それでも工場で加工した化粧木材を大工さんが取り付けるだけの方が多くなってると思います。

 それでも道具を大切に自分でメンテナンスできるということと、いつでも使えるように準備しておくということは、良いもの作りの心構えとして、そういった一面もまだ世の中に残ってほしいな。と感じながら今回の鉋を片付けました。

 以上、「鉋のメンテナンス」連載おわり

鉋のメンテナンス②

 前回は本刃の裏出しをしたので、ほんのわずかですが刃の厚みが薄くなります。なので次は鉋台に本刃をセットしてみてガサガサに緩んでしまったあたりを直します。

背中なじみで刃の締まり調整

ペンチで押さえ棒を抜く。棒がさびてたらついでに適当な釘をカットして替える。
背中なじみに適当な紙を貼ることで刃の締まりを調整する。

紙を貼ったら一晩置いて乾かします。少し厚めの紙を貼って刃を出し入れしながら紙を削り、締まり具合を調整していきます。

刃を砥ぐ Ⅱ

鉋台の方が乾燥中なので刃も砥ぎました。

中砥をかける前
仕上げ砥をかけました

刃先の仕上げの程度は人それぞれですし、砥ぐ砥石も色々あります。
私はごく普通の人工砥石♯8000(超仕上げ砥石)を使っています。

鉋のメンテナンス①

 かれこれ25年以上も昔、大工の親方から鉋の調整の仕方を教わりました。その時はしっかり頭に叩き込んで時折それを思い出してはメンテナンスしてきましたが、近ごろの仕上げ材は建材(加工製品)が多く、糊や樹脂で固められた建材を鉋で削ると一発で鉋の刃がボロボロになってしまうため、大まかに調整する程度でした。

 最近になってとある大工さんの影響から少しづつ鉋の調整をしっかりするようになりました。
 例え少々刃が錆びていても鉋の台が曲がり捻じっていても、適切なメンテナンスをしてやればまた元の綺麗に木を削れる鉋になる。ということや、刃を砥ぐときの集中力とか鉋台を妥協無く修正するこだわりとかメンテナンスをする道具を作ったり、一つの道具でしかないのになかなか奥が深いのが『鉋(かんな)』だと思いました

 そこで今回は、そんな私なりの鉋のメンテナンスを掲載し、また将来自分のメンテナンスを見直す時のための記録にしたいと思います。

鉋刃の裏出し

ある方から譲っていただいた複数の鉋の中から一台出してみた。あまり使い込んだ風ではありませんが、錆がでています
まずは本刃の裏をまっ平らにテカテカの鏡面にします。それには画像の分厚い鉄板に裏刃を押し付けながら擦って磨きます。
これがかなりの重労働で、冬場でも汗だくになります(-_-;)
ほぼ裏出しが完了しました。
今回は錆があったのと、裏面に少し捻じれがあったのか?なかなか平らにならなかったので『金剛砂』という研磨材を使ってガシガシ擦りました。

鉋刃研ぎ(荒砥ぎ)

裏出しが済んだので次は表を磨きます。この面も錆が浮いているのと、刃先が小さく欠けているのと、前の所有者の砥ぐ手癖がついているのでそれらを全て修正していきます。
ガシガシ削りたいので、使っている砥石は#400のダイヤモンドシャープナを使っています。
刃先に癖があり斜めになっているので、画像で分かるように片側に偏って砥いでいます。
かなり長時間砥ぎました。
おかげで錆はもちろん、欠けていた部分もすっかり無くなり、健全な状態に戻りましたが、まだ荒砥ぎですから先は長い。

 
譲ってもらった鉋がどんな状態か?クセはあるのか?どこまで錆が侵食しているのか?
によってメンテナンスする時間はまちまちです。

 でも時間に余裕があるときでないと、今回のように切りの良いところまでやって次回に持ち越すことができなくなってしまい、中途半端な所でおわってしまうと次再開する時に分からなくなってしまいます。

第53回全国道場少年剣道大会

7月24日に第53回全国道場少年剣道大会が日本武道館でとり行われました。

私の子供たちは幼少の頃より、縁あって近くのスポーツ少年団剣道部に通っており、今回そのチームが全国大会へのキップを手にし、小5の娘もメンバーとして全国大会に連れて行ってもらえることになったのです。

剣道の先生・メンバーの皆さんには感謝しかありません。

そこで今回、平日ということもあり、
工事中のお客様に事情を説明してお休みをとり
先に東京入りしている娘たちの所へ息子と共に応援に駆けつけました。

↑日本武道館の入口

厚み15センチほどで高さ4m近くある欅の立派な門扉が印象的

↑全国大会の開会式の様子です。

全国の少年剣士たちが集うわけですから、すごい人数ですね。
応援席も手狭で常に立ち見状態でした。

開会式直後の第1試合目から娘の試合でしたので、
心の準備ができているのか心配な1戦目。

先鋒・次鋒と勝ちを進める中、
なんと中堅の娘は負けてしまいました。
しかし、副将・大将も勝ちをとり、チームは第2試合目へと進みます。

今度こそ。。。

2戦目の相手はかなりガタイも大きな男子。パワーも動きもさすが全国レベル。

果敢に立ち向かいますが、ここでも負けを喫してしまいました。

 

結果、チームとしても2戦目で幕引きとなりました。

親としては。。。
「よくあんな大舞台で頑張った!良い経験ができた!」
と褒めてやりたい反面、

チームに貢献できなかったというのもあり、複雑な心境でもありました。

しかし、いろんな課題も見えたし、娘本人も新たな目標ができたようで
心機一転して前向きに今後も励んで欲しいと思いました。