長持ちする住宅構造部

構造とは住宅の骨格となり、この先解体されるまでずっと家族を守ってくれる重要な部分です。内部の仕上げや外壁・屋根の仕上げは替えられても構造材や基礎を替える事は容易ではありません。

家が長く持つかどうか(ランニングコストを抑える)ポイントの一つ目は、この構造で決まると言っても過言ではないでしょう。

一体基礎

  1. ベタ打ち土間コンクリートと立上りコンクリートが継ぎ目無く一体となって住宅を支えます。
  2. 打ち継ぎが無いので水気の侵入やシロアリ対策にも有効です。
  3. また施工面では、生コンの打設回数が通常より少なくて済むメリットもあり、工期短縮が期待できます。

コンクリート中の鉄筋は基礎の強度にとても重要な働きを担っています。鉄筋が何らかの原因で破断してしまうと、一気に強度が落ちてしまいます。
住宅基礎で一番注意したいのは、基礎コンクリートのわずかな隙間から入り込む水分で鉄筋が錆びてしまうこと。
またはコンクリート中が常に水に濡れている状態でコンクリートの成分が長期に渡って抜け出てしまうことだと思います。

県産材

建物の骨格となる構造部には、建てる場所と同じ環境で育った木材を使うのが望ましいとされています。
福井の冬は湿った重たい雪が建物に積もります。
福井の山に育つ木も同じです。
雪によって折れてしまう木は自然に選別され、強い木が生き残り資材として使われます。

木材乾燥

また、木材は伐採直後の水分の多い時と比べて、乾燥した時の方が強度は強くなります。それに加え乾燥している方が建築後の変形・収縮が少ないので、乾燥した構造木材を使うのが良いとされています。