2023年、ありがとうございました。

時が過ぎるのは早いもので一年一年があっという間です。

今年も多くの人と出会い良い時間を共有できたことは本当に素晴らしい事で貴重な時間でした。

お仕事やプライベートに精一杯向き合うことができ

課題も多く残りましたが、とても素晴らしい一年だったと思っています。

まだまだこれからも素晴らしい出会いを求めて

来年も精進してまいりたいと思います。

来年もよろしくお願い申し上げます。

年末イラストタイポグラフィ07

「撤去処分する」という選択

先週の暴風で不具合が出ているところ見に行く機会がありまして

波板が捲れたり雨樋が外れたり軒裏のベニヤが剥がれていたり。

パターンとしては、

普段あまり気にしていない場所や高所過ぎて部分的な修理では足場をかけるにはもったいなくてなかなか修理に踏み出せない。
といった場所がいよいよ今回の暴風でどうかなってしまったという感じでしょうか。

確かに、部分的に修理するだけで足場をかけるって、何だかお金がもったいないような気がしますね。わかります。

でも、ボロボロになった建材が風に飛ばされてご近所に迷惑が掛かってしまうこともありえますので、早めに対処することをお勧めしています。

また、ご高齢になってご自分でメンテナンスできなくなってしまった。
ということもあります。
そうなったら是非ご自分でするのは止めて、マルセイに頼ってください!

ご自分の健康と近隣の安全を思ってご決断いただきたいと思います。

ただ、その話で気になることあがありました。

ご自分で葺いた小屋の波板が風で煽られて今にも吹き飛んでいきそうだ。とご近所さんにご指摘を受けているが、ご高齢で納戸小屋の屋根のメンテができなくなったということで、急遽かけつけたわけですが

その波板を仮補修しながら「この小屋って必要なのかな?」と。

もしかしてその納戸小屋が今後もどうしても必要ならですが
よく考えたら要らないね。ということであれば

これからもまたメンテナンスが必要になることを考えると
小屋を解体撤去することも選択の一つかな。と思います。

そうすることでその場所に別の使い道がみえてくるかもしれません。

雪を溜めておくこともできるかもしれませんね。

当たり前だと思っていたこと?

かれこれ建築の世界に浸っていると

ちょっとした専門的な技術や知識が

当たり前になってしまっていることに気が付く時があります。

ビス穴がバカになった丁番

「トイレの壁収納(ペーパー収納)の扉の兆番が外れるから見てほしい。
娘が何度か頑張ってネジを締め付けるんだけど、ネジ穴がバカになっててネジがすぐ抜けてしまう」

ということでした。

何度も自分で留め付けにチャレンジしたけれども失敗したようです。

知ってて当然と思ってた

これを解決するのはとても簡単なんです

恐らく建築に携わる人なら当然知っているべき解決方法なんですよ。

普通の割りばしの先端を画像のようにカッターか何かで尖らせ、先端にボンドを付けてネジ穴に突っ込み、金づちで叩き込んで、わくのツラできれいに切り、枠とフラットにします。ビス穴一個に対し1~2分で、できちゃいます。

この『埋め木をする』ということが、私には当たり前のことでも一般の方には思いも付かないことだったかもしれない。

知ってるか?知らないか?の違い

専門的な知識があれば一発で治せるものも

それがないと延々と失敗を繰り返し続けてしまいます。

それはプロの世界では重要なことだと思います。

こういった知識や技術や感性が盛り沢山に詰め込まれているのがモノづくりだと思います。

酸性雨で銅板屋根に穴が開く?

早くも12月に入りました。

ついこの間まで「暑い~」って言っていたのに、先週の土曜日には雪の予報があったので慌ててスタッドレスタイヤに履き替えました。

それから毎日のようにミゾレ・アラレ・暴風・雨と、ずっと荒天が続いてますよね。

先日、「銅板屋根に穴が開いてしまったので見てほしい」という依頼がありました。

2階のアルミ製物干し場の脚の所がポッカリと穴が開いていました。

その下は化粧の板(ベニヤ板)はベロベロに腐っていました。

銅板に穴が開くのは酸性雨が原因なのか?

銅板と言えば”酸”に弱いことから、

「今は酸が強い雨(酸性雨)が降るから、直ぐに銅板なんて穴が開くんだ。」

と建築の常識みたいに言われていましたが、どうやらそれはあまり関係が無いということが「山内金属株式会社」様のレポートに書かれていました。

普通の雨が銅板の上を流れるだけなら厚み0.35㎜の銅板に穴が開くまで60年はかかるそうです。

しかし、実際銅板屋根や銅製の雨樋に「ワザと開けてるの?」っていうくらい無数の穴が開いているのはどうしてなのか?

それは雨だれが落ちる場所が極端に穴が開きやすいようです。酸化して錆のような被膜ができても、雨だれが落ちる衝撃でその被膜が取れてしまうそうです。

こちらも「どうして?アルミ物干しの脚元なのか?」

穴の上にある雨樋が途中で切れちゃってますね。

恐らくここからドバドバと雨水が落ちるからでしょう。

ですので、銅板屋根の上に重なる屋根の軒先には必ず軒樋が必要だということが分かりましたし、もしその雨樋が壊れたり詰まったりした場合は早急に修理するか掃除するかしないと、結構早く穴が開いてしまう。ということが分かりました。

しかし、この連日の雨。
早くやんでくれないかな~。