2階の廊下床に新しい床板を重ねて貼る

 2階の廊下の床板の表面がうっすらと色が剥げてきた、シミが目立つ、隙間が・・・
と、1階の床と違って、床下に湿気がこもらないので床板や根太が腐ってフワつく。といった  症状よりも、どちらかと言うと見た目とか床鳴り、不陸等の問題が多い2階の床。
 あっさりと張り替えるべきか?今の床はそのままで重ねて新しい床を貼るか?
 なかなか判断が難しいことが多いです。

2階の廊下床 ~ リフォーム前 ~

2階廊下床/アピトン/隙間
2階の廊下にはアピトンと言われる南洋材の無垢フローリングが貼られていて、色焼け・ハゲ・シミ・隙間はあるものの強度的に問題無し。
2階廊下床/アピトン/色焼け
無垢のフローリングなので、色焼けしたりシミになったりします。また伸縮もするので板と板の継ぎ目に隙間ができています。
2階廊下床/アピトン/階段框
2階の廊下床は階段框(一番最上段の床見切り兼用の段)との絡みもあり、単純に重ね貼りをするといっても、床板の厚みを考えないと不自然な段差ができてしまいます。

 張り替えの場合、階段との段差の問題は無くなるし床も新品でスッキリしますが、既設の床板をめくりそれを処分することで工期や費用が嵩むことや、既設のフローリングの厚みが15㎜なので微妙な厚み調整をすることや、工事中1階の天井の上に加工の粉塵が落ちたり。。。と、見た目以外の所でいろいろと問題が多いです。

 それに対して重ね貼りにするとそれらの問題はほぼ解決しますが、問題は階段框との取り合い(合せ)箇所に重ねて貼る床板の厚み分の段ができてしまう。(約12㎜厚)

 人間の感覚は不思議なもので、同じ段の高さの階段を登ってて一段だけ1cm高い段があると思いっきり違和感があるし、ヘタするとつまづいてしまいます玄関マットや畳の継ぎ目でさえつまづくことがありますから、階段の1cmは高確率でとても危険なのです。

 そこで『重ね貼り』という決断に至るのですが、時間がないのでまた次回・・・

耐震診断士講習会に行ってきました

 今日は朝から「福井県木造住宅耐震診断士養成講習会」に参加し、丸一日学んできました。
 最近各地で大きめの地震がたて続けに起きていますから、私も特に気合を入れて聴講してきました。

福井県木造住宅耐震診断士養成講習会
福井県建築士事務所協会様主催の「木造住宅耐震診断士養成講習会」は福井県中小企業産業大学校で開催されました。
約70名くらいの参加だったそうです。
耐震診断士養成講習会テキスト
 今回の講習に使う教材は、以前受けた時の物でいい。ということでしたので、過去の教材を探すのですが出てこないので全て買い直した途端、過去の教材が出てきまして、「探し物ってこういうものだな。。。」と感じました。

進化し続けている耐震診断

 このテキストのはじめに、耐震診断法のこれまでの経緯が記されていたので抜粋します。

 「本診断法のもとになるものが最初に作られたのは、昭和54年(1979)である。(中略)その後、日本海中部地震(昭和58年)の被害をきっかけとして昭和60年に改訂版が出された。しかしその後10年間はほとんど使われずにいたが、平成7年兵庫県南部地震(阪神淡路大震災、1995)の被害をきっかけとして一変した。この木造住宅の診断法が広く知られるようになり、同時に使われるようになった。その結果として内容の不備や改善点も指摘されるようになり、再度改訂版が出されたのが2004年版、そして現在の2012年版へ。」

 といった耐震診断法が社会に必要とされることでどんどん変化してきている。といった内容の事が書かれていました。
 自然の現象ですから、いつ来るのか?どこに来るのか?縦に揺れるのか?横に揺れるのか?分かるはずもありませんし、それが分かっていれば対策も楽でしょうがないです。
 それが分からないから、いろんな可能性を過去の経験から試行錯誤で繰り返し改善に改善を重ねて対策を練っていくわけですね。

 私自身もしっかり学んで、それをちゃんと自分の仕事に落とし込んで、社会になくてはならない存在にまでなりたいものです。

DIY手すりの注意点

 稀に手すりをご自分で付けているお宅に伺うことがあります。
 近ごろは部材も工具・道具も手に入りますから、器用な方なら取付けできるかと思います。
 ただ、間違ってネジの効かない壁に取り付けて手すりが外れるととても危険です
 たとえば階段の手すりは外れると本当に危険です。
 下の画像は手すりを取り付けるべくして予め下地の木桟を仕込んであるので、壁に直接手すりを取り付けることができていますが、後付けの場合は注意が必要です。

内装壁に直接手すりを付けた画像
壁に直接手すり金具を取り付け

ネジは必ず下地の木桟に留めましょう

壁仕上げのパターンは次の通り

  1. 石膏ボード+クロス仕上げ
  2. ベニヤ+クロス仕上げ
  3. 石膏ボード+左官塗り仕上げ
  4. 土壁+左官塗り仕上げ
  5. 石膏ボード+タイル仕上げ
  6. モルタル+タイル仕上げ
  7. 石膏ボード+塗装仕上げ
  8. モルタル+塗装仕上げ
  9. 化粧木板仕上げ
  10. プリントベニヤ仕上げ

思いつくだけでもこれだけの内装壁の仕上げがあります。
(実際はもっと複雑で多種多様です)
見た目はクロスでも下地が石膏ボードなのか?ベニヤなのか?
それをすぐに見分けるのは簡単ではないかもしれませんが、何としても突き止めなくてはなりません。たとえばスイッチやコンセントのプレートを外して、その穴の小口を確認するなどして下地板の素材を突き止めます。

どうして下地板を突き止めるべきなのか?
下地板の素材や厚みによってネジがしっかりと効くか?

そうでないか?が分かるからです。

 もしネジがしっかり止まらない下地板とわかったなら、その下地板を止めている木桟を探さなくてなりません。
どうしてもその木桟に手すりの金具を留めないと、すぐにグラつき、ある日突然力をかけた手すりが外れて悲劇が起こりかねません。


 木桟が無い時や分からない時は補強板(「手すりベースプレート」という名称で市販もされています)を壁に止めて、その板に手すり金具を付けていくようにします。

下地板が10㎜厚以上のベニヤとか、モルタル、木の板(15㎜厚はほしい)であれば直接金具を止めても大丈夫と思います。

ニュースレターをお届け

お会いしても短い会話の中ではお伝えしきれない事を社長が書き記す

〖 かがやき通信 〗

建築の事

現場の事

お客様の事

そして自分の事

ようやく完成しました。

近々お客様の元にお届けに伺います!

トイレ掃除について

最近SNSで見かけるトイレの投稿

「 脱臭機能が低下している 」…らしい。

年末に向けて大掃除を考えている方も多い筈なので、ここで3つのポイントをお知らせ出来ればと。

①脱臭カートリッジ

②脱臭フィルター

③便座取り外しボタン

右側側面部分です。

こちらはToToさんの脱臭機能付きウォシュレットトイレです。

①脱臭カートリッジについて

メーカーさんではカートリッジの交換時期は明確に示しておりません。

なので

「 なんか、以前のように、臭いが取れなくなってきたかな?」と感じた頃となります。

その為、カートリッジを購入かな…と考えてしまいますが、その前に脱臭フィルターをチェックしてみて下さい。

②脱臭フィルターについて

脱臭フィルターを優しく引っ張ると出て来ます。

メーカーでは、月に1回を目安に網目部分の掃除を推奨しておりますが…、我が家は週一で掃除をしております。

( 週一でもかなりホコリやゴミが着いており、月一だとどれだけ…😱

③便座取り外しボタンについて

便座取外ボタンを押しながらウォシュレット部品を手前に引くと部品との隙間を掃除する事が出来ます

上部より撮影

なかなか隅々まで出来なかった所です。

大掃除の機会に、この3つのポイントを踏まえて掃除をしてみてはいかがでしょうか。